『SHERLOCK/シャーロック』シーズン4の放送終了からおよそ10年が経つが、クリエイターは続編を制作するにあたって急がなければならないとは考えていないという。英Radio Timesが報じた。
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ホームズ、ワトソンは50代が主流?
アーサー・コナン・ドイルが生んだ世界で最も有名な探偵シャーロック・ホームズの物語を、原作小説の19世紀から現代のロンドンに舞台を移して大胆に脚色した『SHERLOCK/シャーロック』。英BBCで2010年に誕生すると瞬く間に世界で人気を博したが、シーズン4が2017年初めに放送されたのを最後に新たなエピソードは作られていない。
主役コンビのベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが本作の成功により多忙になったこと、続きを作るに価する脚本ができていないことなどがその理由として挙げられているが、これまで幾度となく制作陣は続編制作に意欲を見せてきた。
この度、クリエイターのスティーヴン・モファットはポッドキャストのインタビューに応じ、『ドクター・フー』と『SHERLOCK/シャーロック』を同時に手掛けた経験を「とてつもなかった」と回想。
「本当にまたやりたい。あの頃が大好きだった。『ドクター・フー』を制作していたのとまったく同じ時期に『SHERLOCK/シャーロック』も手掛けていたから、とてつもない時間だった。通常のテレビ制作の生活から、『ドクター・フー』と『SHERLOCK/シャーロック』の責任者の一人になった時、“一体何が起こったんだ?”と思ったものだ。とても素敵なバスに轢かれたような気分だった」
「狂気じみた時期だった。働くことも、心配することも、不安を感じることも、一度も止まることはなかった。あの番組を愛してる。今見返しても、そのすべてが素晴らしいと思う。本当に良く出来ていて、見事に演じられ、あえて言わせてもらえば美しく書かれた番組だ。最高だと思う。ものすごく誇りに思っている。恋しいよ」
続いてモファットは、コナン・ドイルの物語を現代に翻案した『SHERLOCK/シャーロック』を再訪するかと問われ、「ああ、皆を説得できればね」と返答。「もちろん再訪したい。シャーロック・ホームズの物語が尽きたなどと、どうして言えようか? 原作は60本もある。我々が作ったのは、何話だったかな、13話か14話だったと思うが、いつも思い出せないんだ」
「『SHERLOCK/シャーロック』でできることは、まだたくさんある。再訪したいと強く思うのは、主演の二人が今ではシャーロック・ホームズとジョン・ワトソンの“通常年齢”になっているからだ。我々は若い二人を描いたが、彼らは通常50歳くらいで描かれることが多い。これは原作に完全に正確というわけではないが、ベイジル・ラスボーンとナイジェル・ブルース、ジェレミー・ブレットとそのワトソン役(デヴィッド・バーク、エドワード・ハードウィック)も、演じた当時は50歳くらいだった。我々は物語の始まりを描いていることを意識し、意図的に若い二人にした。だから、彼らがもっと中年の、落ち着いたバージョンになっている姿を見たいと思う」
モファットは、ホームズとワトソンを1930年代後半から1940年代頃まで演じたベイジルとナイジェル、1980年代からおよそ10年続いた『シャーロック・ホームズの冒険』に出演したジェレミーとデヴィッド、エドワードの実年齢を引き合いに出して説明。確かに、2010年の『SHERLOCK/シャーロック』放送スタート時のベネディクトは33歳、マーティンは38歳と前述のホームズ、ワトソン俳優に比べるとかなり若かった。ホームズ原作1作目「緋色の研究」の時のホームズは27歳、ワトソンは30歳前と考えられているが、二人の最後の事件「最後の挨拶」の時には推定60代に突入していた。
『SHERLOCK/シャーロック』は、4シーズンと特別編『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』を合わせて全13話が制作された。「緋色の研究」「バスカヴィル家の犬」「四つの署名」「最後の事件」などを翻案しているが、「赤毛組合」「まだらの紐」「プライオリ学校」といった作品はまだきちんと取り上げていない。
少し前には共同クリエイターであるマーク・ゲイティスが映画化の構想を語ったりしていたが、シーズン5もしくは特別編で年齢を重ねたベネディクトとマーティンの姿が見られる日は来るのだろうか。
『SHERLOCK/シャーロック』はHuluで配信中。(海外ドラマNAVI)










