『イエローストーン』『メイヤー・オブ・キングスタウン』『タルサ・キング』など次々とヒットドラマを生み出す一方、エミー賞には縁遠いテイラー・シェリダン。しかし、本人はもともと同賞を視野に入れていないという。ポッドキャストに出演した彼が、自身の制作方針などを語るとともに、スタジオ幹部や批評家を痛烈に批判した。
-

『タルサ・キング』など海外ドラマを席巻する“帝王”テイラー・シェリダンって何者?
ハリウッドスターのシルヴェスター・スタローン演じるマフィアが …
スタジオやテレビ局の幹部、批評家を痛烈批判
俳優から作り手側に転身し、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞、カンヌ国際映画祭などを賑わせてきたシェリダン。にもかかわらず、彼の作品はエミー賞の主要部門から無視される展開が続いているが、本人もそこにはまったく興味がないと認めている。
「脚本を書き始めた時、みんなと同じことだけはしたくなかった。多くの人は近道ばかりしていて物語をうまく組み立てられず、ストーリーテリングの基本を破っていた。映画というものは本来、映像で物語を見せるべきなんだ。カメラが物語を前に進めるべきであり、台詞は登場人物が今起きている出来事をどう感じているのか、何を望んでいるのか、何を後悔しているのかを伝えるためにある」
さらに、スタジオやテレビ局の幹部を「何も分かっていない」と非難。「スティーヴ・マックイーンがパラマウントのスターで、(有名プロデューサーの)ロバート・エヴァンスがスタジオを率いていた頃は、こんな状況じゃなかった。脚本家には自由が与えられ、監督にも完全な裁量があった。終わりのない書き直しもなければ、“作品のトーンがどうだ”“ムードがどうだ”と幹部と延々会議をすることもなかった。スタジオやテレビ局の幹部は大半がマーケティング畑の人間だったり、法律を学んだ人間だったりする。そして大手エージェンシーの郵便仕分け部門で働き始め、どこかのテレビ局のインターンになり、気がつけば開発部門の責任者になっている。でも、彼らがストーリー開発について何を知っている? 何も知らない。“観客に理解されないんじゃないか”とパニックになるのは、彼ら自身に物語を語る力がないからだ。今のこの業界は、本当にそういう幹部に支配されている。脚本を制作へ進めるかを決めるのは彼らだからだ。そして作品のあらゆる要素をコントロールしようとする」
かつて彼の作品を独占的に製作・リリースしてきたParamount+と契約した際、シェリダンはこう言い渡したという。「これは民主主義じゃなく、委員会で決めるような話でもない。君たちは私に報酬を払い、十分な制作費を用意する。そして私は作品を納品する。私はごく普通の人間だし、普通の人たちが理解できる物語を書く。それがアメリカの大多数なんだ。私と組んでもエミー賞は獲れないだろう。でも私は最初からエミー賞なんて目指していない。私の目標は、誰かをソファに座らせて夢中にさせることだ。感動させ、考えさせ、笑わせ、震え上がらせ、興奮させる。それこそが私のやりたいことだし、私自身がドラマに求めているものなんだ」
さらに、女性キャラクターの描写について批判する批評家たちに反論。「批評家たちは絶対に俺を叩きに来る。“デミ・ムーアを十分に活かしていない”“女性を書けない”といったくだらないことを言い出すだろう。批評家がどう思おうが気にしない。俺が気にしていないことが、あいつらをものすごくイライラさせるんだ。正直、批評家を少し怒らせるためにやっているところもある。これもその一つだ。正直、知ったことか」
もうすぐ本年度のエミー賞ノミネートが発表されるが、今回もシェリダン作品は無視されることになるのだろうか。
テイラー・シェリダン作品の多くがParamount+(パラプラ)で配信中。(海外ドラマNAVI)

.jpg)






