エミー賞ノミネート歴を持つジョエル・キム・ブースター(『ファイアー・アイランド』)が、大ヒットドラマ『ヒーテッド・ライバルリー』の成功に便乗するハリウッドの“的外れな”開発ラッシュを批判。業界を覆う自主規制の波と危機感を語る。
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『ヒーテッド・ライバルリー』ヒットの理由はそこじゃない!ジョエル・キム・ブースターがハリウッドの“勘違い”をバッサリ
エミー賞ノミネート歴を持つジョエル・キム・ブースター(『ファ …
乱立するホッケー作品と、逆風に晒されるLGBTQ表象の現実
ジョエルは、現在のハリウッドがLGBTQのレプリゼンテーションにおいて「的外れな対応をしている」と強い危機感を抱いている。
エミー賞に2度のノミネート歴を持つジョエルは、レイチェル・リードの小説「Game Changer」シリーズを原作とし、日本への上陸も控えている話題の大ヒットドラマ『ヒーテッド・ライバルリー』に言及。エンターテインメント業界が、このエロティックなスポーツドラマの大成功から「誤った教訓」を得てしまっていると説明した。
ジョエルはThe Provincetown Independent誌に対し、「現在、6本ものアイスホッケー番組が企画開発中だが、そのどれもが同性愛をテーマにしていない」と指摘。「業界の人たちに言いたいのは、ねえみんな、大ヒットした要因はホッケーそのものじゃないと思うよということだ」と語り、作品の本質であるクィア要素を排除したまま、表面的な設定だけを模倣する業界の姿勢を痛烈に批判した。
実際、エル・ケネディによるアイスホッケーと官能的な描写を融合させたPrime Videoの『オフキャンパス』に加え、Netflixでもハンナ・グレイスの小説『Icebreaker(原題)』の映像化が進められている。その一方で、本家である『ヒーテッド・ライバルリー』は、ティアニーによる全エピソードの執筆が完了し、この8月からシーズン2の撮影が開始される見込みだ。
ジョエルはまた、トランプ政権によるDEI(多様性・公平性・包括性)推進への攻撃が、エンターテインメント業界に与えている悪影響についても苦言を呈した。「現政権の動向や、私たちが目にしてきた検閲や報復措置のせいで、今の業界人たちは本当に怯えており、リスクを避けたがっている」と、保守化する社会情勢がクリエイティブに及ぼす萎縮効果を指摘している。
昨年11月にGLAAD(中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟)が発表した第20回「Where We Are on TV」の年間報告書によると、番組の打ち切りや終了、あるいはリミテッドシリーズ形式による完結などが原因で、全テレビ番組におけるLGBTQキャラクターの半数近く(41%)が翌シーズンには復帰しない見通しであることが明らかになっている。ブームの裏で、クィア当事者たちの物語は今なお不安定な立場に置かれているのが現状だ。
『ヒーテッド・ライバルリー』はU-NEXTにて2026年8月28日(金)に第1話配信開始。以降毎週1話ずつ配信。ジョエル・キム・ブースター出演の『マネー ~彼女が手に入れたもの~』はApple TVで配信中。(海外ドラマNAVI)






