米ジョージア州アトランタ周辺が、数々の人気ドラマの撮影地として重宝されているのは、海外ドラマファンの間では周知の事実である。なかでも同地を代表する2大ヒット作といえば、『ウォーキング・デッド』と『ストレンジャー・シングス 未知の世界』だろう。
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『ウォーキング・デッド』と『ストレンジャー・シングス』の最重要シーンが撮影された同一ロケ地とは?
米ジョージア州アトランタ周辺が、数々の人気ドラマの撮影地とし …
人気2大ドラマがたった1度だけ重なった場所
両作合わせると通算16シーズンにも及ぶ膨大な撮影が行われてきたが、意外にも、完全に一致するロケ地はたった一つしか存在しない。その場所こそが、アトランタに実在する「ベルウッド採石場」だ。
『ウォーキング・デッド』:リックたちが再会を果たした運命のキャンプ地
ベルウッド採石場は、『ウォーキング・デッド』シーズン1において、物語の基盤を作る極めて重要な役割を果たした。主人公リック・グライムズが、生き別れになっていた妻ローリや息子カール、そしてシェーンらと奇跡の再会を果たしたキャンプ地が、まさにこの場所である。
また、この採石場はドラマにおける人間模様の激化を象徴する場所でもあった。キャロルの夫であり、横暴な振る舞いを見せていたエドが、怒り狂ったシェーンに叩きのめされる衝撃的な場面もここで撮影されている。初期の混沌としたサバイバルを描く上で、この荒々しい景観は欠かせないピースであったといえる。
『ストレンジャー・シングス』:物語の転換点となった採石場

一方、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』において、この場所は「サトラー採石場」という名称で登場する。物語の重要度という点では、本作においてさらに決定的な役割を担っているかもしれない。
多くの視聴者が記憶しているのは、シーズン1でウィルの“遺体”が水面から引き上げられた悲劇的なシーンだろう。実際には、ジョイスやホッパーを欺くためにブレナー博士らが仕組んだ精巧な偽物であったが、この事件をきっかけに物語は核心へと加速していく。ダスティン、マイク、ルーカスと共に現場を目撃したイレブンは、後に自らのテレパシーによって、ウィルが〈裏側の世界〉で生存していることを突き止める。採石場での絶望が、希望へと反転する瞬間であった。
さらにこの採石場は、ファンから根強い人気を誇る名シーンの舞台にもなった。執拗ないじめっ子たちに追い詰められたマイクが、崖から飛び降りるよう強要された際、間一髪で彼を救ったのがイレブンであった。
能力を使ってマイクを宙に浮かせ、いじめっ子を退けたイレブンの姿は、まさにスーパーヒーローそのもの。この一件はマイク、イレブン、ダスティンの絆を何よりも強固なものにし、シリーズを象徴する伝説的エピソードとして語り継がれている。

同じ土を踏み、全く異なる物語を紡いだスターたち。ジョージア州の静かな採石場は、今もなお2つの偉大な作品の記憶を留めている。
『ウォーキング・デッド』全11シーズンやスピンオフ『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』などはU-NEXTで配信中。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5 VOL2は(第5~7話)12月26日(金)10時より独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)




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