不朽のホリデー・クラシック『ホーム・アローン』が、公開から35周年という大きな節目を迎えた。これを記念し、先日ロサンゼルスのアカデミー映画博物館にて上映会とQ&Aセッションが開催。主演のマコーレー・カルキンとクリス・コロンバス監督が登壇し、世界中で愛され続ける本作の思い出や、ファンの間で常に囁かれる続編の可能性について熱弁を振るった。
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1990年の大ヒット映画『ホーム・アローン』で知られるマコー …
マコーレー・カルキンと監督が語る『ホーム・アローン』ケビンのその後
マコーレーは、以前から温めていたという「大人になったケビン」の設定について言及。その内容は、かつての勇敢な少年像からは想像もつかない、切なくもユーモラスなものだった。
マコーレーが提案するのは、独り身(死別か離婚)で子どもを育てる父親となったケビンの姿だ。「僕は一生懸命働いているけれど、子どもと十分な時間を持てていなくて、息子は僕に少し腹を立てている。そんな中、僕は家から締め出されてしまうんだ。父を入れまいと家の中に罠を仕掛けるのは、僕ではなく息子の方なんだよ」と、まさかの立場逆転劇を披露した。
監督が突きつける『ホーム・アローン』続編の絶対条件
オリジナル版、そして続編『ホーム・アローン2』でタッグを組んだマコーレーとコロンバス監督だが、シリーズはその後、彼らが関与しない形で数々の続編が制作されてきた。しかし、ファンの多くが待ち望んでいるのは、やはり「黄金コンビ」による正統な続編だ。
セッションの終盤、10歳の少年から「大人のケビンとして、また別の映画をやりたいですか?」と問われたコロンバスは、マコーレーのアイデアを「なかなか良かったよ」と評価しつつも、監督としての譲れないこだわりを明かした。
「『ホーム・アローン』の続編を作る唯一の方法は、マコーレー、ジョー・ペシ、そしてダニエル・スターンが揃うことだ。あの泥棒二人は30年くらい刑務所に入っていて、ケビンに対して相当な恨みを抱いているはず。私としては、一種の復讐映画になると考えているよ」
コロンバスの言葉に触発されたのか、さらに具体的な構想を語り始めたマコーレー。自身の案をジム・キャリー主演映画『ライアー ライアー』のような親子間のすれ違いを描くドラマに見立て、2つのパターンを提示した。
「一つは、間違えて子どもを置いてきぼりにしてしまい、母親に電話して“本当にごめん! 今ならあの時の気持ちがわかるよ”と謝罪する展開。もう一つは、わざと置いていくパターンだ。あの経験があったから今の僕があるなんて言い訳をしながらね」
いずれのパターンでも、ケビンは息子によって自宅から締め出され、数々の罠に立ち向かうことになるという。「でも、僕は(罠の)エキスパートだから、どこに罠があるか丸見えなんだ。警察や鍵屋を呼ばないのは、自分の子どもに負けているなんて恥ずかしくて言えないから。家そのものが、子どもの心を取り戻すためのメタファー(比喩)になるんだよ」
かつて泥棒たちを撃退した天才少年は、大人になり、わが子の仕掛けた罠を潜り抜けながら父親としての絆を取り戻せるのか。冗談半分とはいえ、あまりに具体的なマコーレーの構想は、会場を大きな笑いと期待感で包み込んだ。
『ホーム・アローン』シリーズはDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Screen Rant





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