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「演技から目が離せなかった」と共演者も絶賛!完全復活ジェレミー・レナー主演『メイヤー・オブ・キングスタウン』

2025年11月14日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

メイヤー・オブ・キングスタウン

刑務所ドラマといえば、これまで『プリズン・ブレイク』『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』『OZ/オズ』『ウェントワース女子刑務所』など様々な名作が生まれてきた。そんな中、2021年にスタートした新たな切り口の刑務所ドラマ、『メイヤー・オブ・キングスタウン』は先月シーズン4に突入。主演俳優の大怪我も乗り越えた「J:COM STREAM」で配信中の本作の魅力をご紹介しよう。

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立派な上場企業!舞台となる刑務所ビジネスとは一体?

メイヤー・オブ・キングスタウン

『メイヤー・オブ・キングスタウン』はミシガン州の架空の都市キングスタウンを舞台に、ミッチ、マイク、カイルのマクラスキー三兄弟と街の特殊な環境を描いている。キングスタウンには7つも刑務所があり、街の経済はこうした刑務所に支えられている。マクラスキー家は囚人、ストリートギャング、看守、警察などの利害を調整する裏社会の仲介役、“市長(メイヤー)”として都市を機能させている。人種差別や政治腐敗、暴力というテーマを扱いながらも、法も秩序もない街に一種の秩序と正義をもたらしていく様を描く、過去に類似する作品は一つもないユニークなドラマだ。

メイヤー・オブ・キングスタウン

舞台のキングスタウンにはモデルがあり、クリエイターの一人でイアン・ファーガソン刑事も演じるヒュー・ディロンの生まれ故郷であるカナダのオンタリオ州キングストンをもとにしている。キングストンはオンタリオ湖沿いの小さな街で、なんと9つもの刑務所が存在。本作でよく登場するメインの刑務所を含め、実際の撮影では、すでに閉鎖され今は観光名所として運営されているキングストン刑務所やその近郊の街が使われている。仲介役の“メイヤー”が存在するかどうかは別として、実際にそのような街はあるのだ。そしてオンタリオ湖を挟んだお隣の国、アメリカにも民営化された刑務所というものが存在する。日本では考えられない仕組みだが、刑務所ビジネスを運営する大手は2社あり、上場もしている。そしてその両社の株価は、ドナルド・トランプの一期目、さらに二期目の大統領当選直後に上昇した。

メイヤー・オブ・キングスタウン

刑務所ビジネスの仕組みは、簡単に言うと「現代の奴隷」とも揶揄されるものである。人の道から外れた人間(囚人)の労働力で稼ぐ。利益が出ないなら受刑者たちの食糧を削り健康管理も手厚くしない、いわゆるコスト削減を行う。移民の取り締まりなどが増えれば、当然受刑者が増え労働力が集まる。実際に、前述の大手のうち1社は、収益の43%が米国移民関税執行局(ICE)との契約によるものだという。同社は不法移民の強制送還なども担うため、移民が多く取り締まられれば自動的に彼らのビジネスは上向きになるわけだ。

そんな「刑務所ビジネス」という非常に興味深い社会を描いた本作は、文字通り過去に類似する作品が一つもないユニークなドラマだと言えるだろう。なかなか想像できない街の姿だが、キャラクター全員が犯罪者、受刑者と何かしら関わりのある仕事をしている。決して治安が良いとは言えない街から抜け出すこともできなくはないだろうが、それが生まれ育った場所で家族もいれば、なかなか地元以外での生活を想像することも難しいはず。そんな刑務所内外での裏取引、ビジネスを中心に、そのような街で暮らす人々の葛藤が綴られている点も非常に面白いポイントだ。

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孤独なアンチヒーローを演じるジェレミーの演技は必見!

メイヤー・オブ・キングスタウン

ジェレミー・レナーが演じる主人公のマイクは、昔から地元のキングスタウンを嫌っており外に出たいと言いつつも留まり続け、当初は“メイヤー” である兄ミッチの補佐を務めていたが、ある時から彼の代わりに事実上の後任を務めることになる。もともとは彼らの父親が務めていた“メイヤー”は、いわばマクラスキー家の家業だった。人当たりが良く交渉事をうまく行っていた兄に比べると、前科持ちのマイクはより粗野なギャングに似たタイプで、銃を向けられてもまったく動じない。一方でお人好しなところもあり、犯罪に巻き込まれた家族や、犯罪者を出してしまい世間から冷たい目を向けられる家族などの社会的弱者のことは見捨てられない。地元とそこに住む人々を守るためにメイヤーとしてある種の責任を感じて生きている。

メイヤー・オブ・キングスタウン

だが彼は正義のヒーローではない。必要であれば汚い手も迷わず使い、冷酷な判断も下すからだ。視聴者から見れば、マイクは“型破りで暴力的なフィクサー”に映るだろう。だが彼のメイヤーとしての責任感は、家族との関係、特に兄ミッチとの絆と喪失が核になっている。仲の良かった兄がいなくなり、弟カイルには妻がいて邪魔はできない。一日の終わりに癒してくれる家族も友達と呼べる人もいないマイクは、たまに女性や動物に癒しを求めるも、“ひとりぼっち”の人間なのだ。そんなどうしようもない孤独感を埋めてくれるのがメイヤーという仕事で、自分の人生はもうこれでしか満たされないと思っているからこの街に留まっている。こんな複雑なキャラクターは、圧倒的存在感を持つジェレミー・レナーでなければ演じられなかっただろう。

ジェレミーの本作での演技は、共演者をも唸らせるものだ。第1話で兄を失った後、マイクが打ちひしがれるシーンがある。それを演じたジェレミーを見ていたイアン役のヒューはインタビューで、「あのシーンのジェレミーから目が離せなかった」と述べている。実は筆者も同じように感じた一人だった。ジェレミーの微動だにしない静の演技には、マイクの兄への愛と無力な自分への苛立ち、そして今後の不安、それらすべてが詰まっており、1話目から完全に持っていかれたと言っても過言ではない。

メイヤー・オブ・キングスタウン

もともとジェレミー自身は、無骨で真面目で、メディアでは取り上げられないような地味なボランティア活動にも熱心な、いい意味でいまだにハリウッドスターらしくない人間だ。そして超絶のイケメンというわけでもないが、魅力的で実直で、どこか哀愁漂う雰囲気を常に醸し出している。そんなジェレミーが演じるマイクは、無骨でまっすぐでタフな男なのにどこか寂しさを感じる。内に秘めた孤独や葛藤を暴力や牽制で見せないマイクという複雑なキャラクターは、本人とどこかピッタリとシンクロしているのだ。もちろん、ジェレミーにマイクのような凶暴性はまったくないが、なぜかこのマイクというキャラクターは憎めない、だが正面切って応援したいと思うのも難しい、多層的で非常に“人間くさい男”なのである。

メイヤー・オブ・キングスタウン

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実生活でヒーローのジェレミーが“ホークアイ”になる場面も

主人公のマイクは、過去に自身も囚人になったことがあり、故郷を出たいと思いつつも縛られて地元で人生を送っており、兄ミッチの代わりに家業の“メイヤー”を務める。同役を演じるジェレミーといえば、マーベルシリーズのホークアイ/クリント・バートン役が一番有名だろう。『メイヤー・オブ・キングスタウン』には、そんな彼の代表作を彷彿とさせるシーンがある。なんとホークアイのように弓を射るのだ。2話目から早々に出るファンサービスに笑みを浮かべる視聴者も多いだろう。

メイヤー・オブ・キングスタウン

そんなジェレミーは、本作出演中の2023年の元旦に親族一同が集まっていたところ、甥を助けるため除雪車の下敷きになるという大事故に見舞われた。この時およそ40箇所の骨が折れた彼は、ヘリコプターで救急搬送されたが、ファンや家族の祈りとジェレミーが本来持つ強さで奇跡の生還を遂げ、長期間のリハビリをこなし、『メイヤー・オブ・キングスタウン』シーズン3で見事に復帰を果たした。生死を彷徨った後にマイク役として復活したジェレミーだが、「リハビリに全力を注いでいるため、キャラクターになりきって演じることが難しい。仕事に復帰するのが怖かった」と告白もしていた。また、マイクの特徴的な勇ましい歩き方に関しても、事故の後しばらく杖をついて歩いていたジェレミーからすると、「急に歩き方がヨロヨロして、おかしいと思われないか」など不安な面もあったという。事故の直後、家族への別れの言葉を携帯電話に綴っていたというジェレミー。死を覚悟した彼が、ある意味死と隣り合わせの人生を送るマイクを演じるのは、非常に興味深いとも言える。

そんな次男マイクを支えるのが、テイラー・ハンドリー演じる弟のカイルだ。マクラスキー三兄弟の三男である彼は、キングスタウン市警の刑事という法を守る側の人間。だが兄たちの違法な行為に疑問を持ちながらも従っていく。妻がおり、シリーズを通して父親にもなっていく彼は、守るものがあるからこそ、この街が自分の立場に影響を与えることに対して不安を覚えている。

メイヤー・オブ・キングスタウン

そして味のあるキャラクターとして人気なのが、黒人ストリートギャングのリーダー、バニー。マイクとはビジネスで繋がっているが、心の底ではお互いこの土地に縛られる運命のような絆を感じている。二人がたまにかわす会話には、後悔の気持ちとそれでも前を見て生きていかなければならない立場が交錯していて、心に刺さることがあるだろう。演じるトミー・バムテファは、『インベージョン』『ウィッチャー』などにも出演しているイギリス出身の俳優だ。

メイヤー・オブ・キングスタウン

注目すべき脇役キャラクターもいる。一人は、キングスタウン市警の警部補でカイルの相棒でもあるイアン・ファーガソン。演じるヒュー・ディロンは、実は本作のクリエイターであり歌手でもある。彼の出身地オンタリオ州にあるキングストンは“カナダの刑務所”としても有名で、前述した通りその故郷が本作のベースになっている。そしてもう一人は、看守リーダー/所長のカリーム・ムーア。シーズンごとに重要な脇役になっていく彼だが、演じるマイケル・ビーチは、本作のクリエイターの一人、テイラー・シェリダンが同じく手掛けるドラマ『タルサ・キング』にも出演中。そちらでは運転手タイソン・ミッチェルの父で配管工事の会社を経営する理想的な父親マークを演じており、真反対とも言えるキャラクターの演じ分けにも注目だ。さらにマイクの強敵となるのが、現金輸送車強盗により終身刑を受けたロシア・ギャングのリーダーのマイロ。彼を演じるのは、誰もが一度は出演作を見たであろうアイルランド出身の名優、エイダン・ギレン。『ゲーム・オブ・スローンズ』のリトルフィンガー役、『メイズ・ランナー』シリーズのジャンソン役、『ボヘミアン・ラプソディ』のジョン・リード役など数々の名作で知られるエイダンは、最高の強敵だ。

メイヤー・オブ・キングスタウン

また、イギリス出身で27歳の新鋭女優エマ・レアードは、マイロの差し向けた刺客、アイリスを演じる。アイリスはロシア・マフィアのためにニューヨークで政府関係者を顧客に持つエスコート・ガールだったが、マイクの対策としてキングスタウンに招集される。だが、マイクとアイリスはまるでロミオとジュリエットのような関係に近しいものになって、事態は余計に複雑に絡み合っていく。演じるエマは、ジェレミーと親しかったらしく、彼が事故後退院してロサンゼルスの自宅にいる時にお見舞いにも行っていたという。このようなことがあってさらに絆が強まったと同時に、「もっとああしていればよかった」と後悔の念も湧いたことを告白している。一時車椅子生活だったジェレミーがロケに復帰できるまでリハビリに専念していたことに敬服しつつ、状態が良くなったとはいえ、できるだけ彼の状態を気に掛けるようになったとも話した。マイクとアイリスの関係は、エピソードが進むにつれて絡まった細い糸のように不安定なものになっていくが、ジェレミーとエマを含む共演者の絆はまっすぐで強固なものになっていたようだ。

メイヤー・オブ・キングスタウン

シーズン3最終話では、メインキャラクターたちの衝撃的な死と没落が描かれた。橋の上での銃撃戦に度肝を抜かれた人も多いだろう。ペンシルベニア州ピッツバーグにある16番街橋で2週間にわたり撮影されたこのシーンは、シーズンフィナーレに相応しい大掛かりなアクションシーンで、暗闇に映える警察の赤と青のライトと銃撃の閃光がなんとも言えない凄まじさを醸し出していた。衝撃的な行動を取ったカイルをなんとか守ろうとするマイクだが、シーズン4にはさらに強敵が登場する。地元の人間のはずなのに、マイクの仕事やこれまでのやり方に賛同しない、刑務所の新たな所長ホッブスだ。演じるのは、エミー賞4回、ゴールデン・グローブ賞2回受賞者の女優イーディ・ファルコ。腐敗を許さないホッブスは、看守たちにも初日から厳しく接し、その存在感は強烈だ。

メイヤー・オブ・キングスタウン

シーズン4は、1話目からこれまで以上に凄惨な殺しや闇が描かれていく。過去シーズンのロシア・ギャングと同等、またはそれ以上の“ある国”のギャングが街を支配しようとしていく。カイルにも別の魔の手が忍び寄り、所長ホッブスのせいで弟を守れないマイクの苛立ちも最高潮に達する。もう一人の新キャラ、看守シンディ・スティーヴンス役として、トニー賞女優でブロードウェイスター、そして『SUPERGIRL/スーパーガール』のアルーラ・ゾー=エル/アストラ役などでも知られるローラ・ベナンティが出演。シンディは幼い子どもの母でもあり、今後マイクやカイルに深く関わっていきそうな予感だ。シーズン4はそれぞれのキャラクターたちのサイドストーリーというよりは、全員が主役のように個々の深い物語が語られていく。どのキャラクターからも目が離せない本作の沼に、今からでもぜひハマってみてほしい。

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“メイヤー”と彼を取り巻く登場人物たち

マイク・マクラスキー(ジェレミー・レナー)

メイヤー・オブ・キングスタウン

マクラスキー三兄弟の次男。過去に自身も囚人になったことがあり、故郷を出たいと思いつつも縛られて地元で人生を送っている。父親と兄ミッチが務めてきた家業である街のまとめ役、“メイヤー”を引き継ぐ。

カイル・マクラスキー(テイラー・ハンドリー)

メイヤー・オブ・キングスタウン

マクラスキー三兄弟の三男で、キングスタウン市警の刑事。正義感が強いが、兄の違法な行為に疑問を持ちながらも従っており、妻トレイシーとそのことで衝突することも。警官を撃ち、刑務所に収監されてしまう。

イアン・ファーガソン(ヒュー・ディロン)

メイヤー・オブ・キングスタウン

キングスタウン市警の警部補でカイルの相棒。マイクとも親しく、様々な問題に時には法を捻じ曲げて対処する。

トレイシー・マクラスキー(ニシ・マンシ)

メイヤー・オブ・キングスタウン

カイルの妻。夫のことを大事に思っているが、真実を告げずに泥を被ろうとする彼の行動に納得できないことも。

バニー(トビー・バムテファ)

メイヤー・オブ・キングスタウン

黒人ストリートギャングのリーダー。マイクとの関係はビジネス上のものだが、時には酒を飲みながらお互いのことを語り合うこともある。

テイラー・シェリダン作品も充実!J:COM STREAMとは?

動画配信サービスの「J:COM STREAM」では、『メイヤー・オブ・キングスタウン』を手掛けたヒットメイカー、テイラー・シェリダンの作品を多数配信中。シルヴェスター・スタローンが“左遷”されたマフィアに扮する主演ドラマ『タルサ・キング』、ケヴィン・コスナー主演の現代を舞台にした西部劇ドラマ『イエローストーン』、そしてガイ・リッチー監督×トム・ハーディ主演の話題作『モブランド』など骨太ドラマが揃う。そうしたParamount+独占配信作品に加えて、アジアドラマや国内の映画・ドラマや時代劇、お笑いライブやシネマ歌舞伎などのエンタメ、アニメといった様々なコンテンツも視聴可能。テレビ朝日の最新ドラマ・人気バラエティを中心に幅広いジャンルの作品を擁する「TELASA(※)」も追加料金無しで楽しめる。(※ライブ配信および一部作品を除くTELASA見放題プランの作品が対象。配信日が一部異なる場合あり)

厳選した専門チャンネルと「J:COM STREAM」をセットにした「J:COM TV シン・スタンダード」や、さらに多くの専門チャンネルとセットになった「J:COM TV シン・スタンダードプラス」といったセットプランも用意されている。

(文/Erina Austen)

Photo:『メイヤー・オブ・キングスタウン』©2021 ViacomCBS International/©2023 Viacom International Inc. All Rights Reserved. Mayor of Kingstown and All Related Titles, Logos and Characters are Trademarks of Viacom International Inc. Paramount+ is a Trademark of Paramount Pictures Corporation./©2024 Viacom International Inc. All Rights Reserved. Mayor of Kingstown and all related titles, logos and characters are trademarks of Viacom International Inc./© 2025 Viacom International Inc. All Rights Reserved.

  • この記事を書いた人

Erina Austen

数カ国数都市に在住後、現在は、Austin在住。幼少期に『ファミリータイズ』にハマって以来、アメリカドラマ歴は30年以上。SF、法廷モノ、ミステリーなどが好み。ブロードウェイオタクゆえに舞台出身の俳優には詳しい。ハリウッドのドラマや映画にエキストラとしての出演経験も。ジェームズ・キャメロン製作の『アリータ: バトル・エンジェル』では数ヶ月に渡って撮影に参加。日本のアニメ好きでもありハリウッド実写化作品は必ずチェックする。

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