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シャーロック・ホームズの生みの親、アーサー・コナン・ドイルの知られざる半生が映画化

2025年10月31日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

シャーロック・ホームズの冒険

世界中で愛読されている推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを生み出した、アーサー・コナン・ドイルの知られざる半生が映画化されることが明らかとなった。米Varietyが報じている。

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『Elementary, My Dear Holmes(原題)』と題された映画は1906年のロンドンを舞台に、コナン・ドイルが冤罪を覆そうと奮闘した実話を描き、彼の象徴的な探偵小説の要素が融合した作品になるという。

ドイルは、死期が近づいていた妻に、別の女性との結婚を望まれるという個人的な葛藤を抱えながら、インド系のジョージ・エダルジという冤罪被害者の事件に巻き込まれていく。この映画は、司法の不正の犠牲となったオスカー・スレイターの苦境にも深く切り込み、ドイルが捜査能力を駆使して、自身が創作した名探偵のごとく現実の事件を解明していく。

イギリスとインドの合作映画で監督を務めるのは、『Chotushkone(原題)』などを手がけ、インド・ナショナル・アワードを受賞したスリジット・ムケルジ。ロンドンを拠点とするInvisible Thread Media を通じてシャーナブ・アラム(『めぐり逢わせのお弁当』)がプロデューサーを務め、ムケルジのMatchcut Productions がインド側の製作を担当する。

ムケルジは映画について、こう述べている。「私が初めてシャーロック・ホームズに出会ったのは少年時代です。ベイカー街ではなく、ページとページの間の静かな時間の中でした。『Elementary, My Dear Holmes』では、ドイルが自らフィクションの世界に足を踏み入れる姿を描きます。自らが作り出した明晰さに悩まされ、紙の上の世界よりも遥かに混沌とした世界に、その明晰さを適用せざるを得ない男の物語です」

コナン・ドイル財団のディレクター、リチャード・プーリーは、「彼が成人後、国内外で不正と闘うために、どれほど積極的に活動していたかを知る人はほとんどいません。彼の活動は、不当な判決を審査するためのより良い仕組みの必要性を、人々に認識させました。1907年にはイギリスとウェールズに刑事控訴裁判所が設立され、1926年にはオスカー・スレイター事件の影響もあり、スコットランドもこれに追随しました」と述べている。

このほかにも、「シャーロック・ホームズ」を題材にした作品は続々と製作されており、シャーロック・ホームズとアメリカ人のアメリアを主人公にした『Sherlock & Daughter(原題)』やNetflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿3』、シャーロックが世界一有名な探偵になる前の若き日を描く『Young Sherlock(原題)』などがある。(海外ドラマNAVI)

参考元:Variety

Photo:『シャーロック・ホームズの冒険』© ITV PLC

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海外ドラマNAVI編集部

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