国内外問わず、正体不明の敵を追うドラマは少なくない。人気犯罪捜査ドラマ『メンタリスト』においても、主人公パトリック・ジェーン(サイモン・ベイカー)が妻子を殺害した宿敵を捕えるために様々な事件に関与していくが、その正体を突き止めるまでに約5年もの時間がかかった。犯人に辿り着くまでに、なぜこれほどの時間がかけられたのか。
以下、レッド・ジョンが誰なのかのネタバレがありますのでご注意ください。
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レッド・ジョンの正体を明かすことになった経緯
『メンタリスト』は、卓越した観察眼と推理力を持ち、かつては売れっ子霊能力者として活躍していた“メンタリスト”の主人公パトリックが、妻子を殺した連続殺人鬼レッド・ジョンを捕らえるために犯罪コンサルタントとしてCBI(カリフォルニア州捜査局)に加わり、犯罪者の心を見抜いて、型破りな方法で数々の凶悪事件の真相を暴いていく物語。
クリエイターのブルーノ・ヘラーは、シーズン6第8話でレッド・ジョンの正体を明かすことになった経緯と、保安官のマカリスター(ザンダー・バークレイ『24 TWENTY FOUR』)犯人に選んだ理由について、米E!Onlineのインタビューで語っていた。
視聴者はシリーズのスタート当初からレッド・ジョンの正体がいつ明かされるのかを待ち続けていたが、ヘラー曰く、脚本チームも「物語をどの時点で終わらせるのが適切か」を考え続けていたという。
「『この出来事が起きたら、その章を閉じる』といった決まりはありませんでした。結婚やパートナーシップのようなものです。レッド・ジョンがどれだけ物語を前に進めているのか、そしてどの時点で足かせになるのか。それを考えたとき、今がその時だと思えたんです。最終的には主観的な判断ですが、ストーリーテリングの観点からも視聴者としての観点からも、物語を前に進める時期でした」
各話で起こる事件とは別に、レッド・ジョンという悪役は約5シーズンにわたってシリーズの核となる存在だったわけだが、その正体を保安官のマカリスターに決めた経緯については、「ここ2、3年の間に自然に浮かび上がってきました。常に3~4人の候補がいましたが、最終的には自然で正しい選択だと思えました」と説明している。
結果的に、シーズン6の途中でシリーズの闇部分を担っていた宿敵に別れを告げて物語を進めることになったわけだが、ヘラーはその後について心配していなかったという。
「まったく心配していませんでした。もし成り立たなければ、それはそういうものだったのでしょう。私たち全員にとって、あの章は終わったと強く感じられました…。レッド・ジョンがいなくなった後もすばらしい作品になると思っていました。最終的には視聴者のみなさんが気に入るかどうかですから」
『メンタリスト』はPrime Video、Hulu、U-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)




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