クライムドラマの金字塔、『ブレイキング・バッド』の生みの親であるヴィンス・ギリガンが、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン(Sony Pictures Television)との包括契約を更新した。
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【インタビュー】『ブレイキング・バッド』ヴィンス・ギリガンが語る「最後の台本を書きながら泣いたというのは本当」
本年度第66回エミー賞授賞式で、見事有終の美を飾った『ブレイキング・バッド』。ドラマシリーズ部門作品賞をはじめ、合計6部門で受賞を獲得し、世界中から称賛されている本作。シリーズ終了後、スピンオフの『Better Call Saul』の製作に取り掛かっているヴィンス・ギリガンが、『ブレイキング・バッド』フィナーレ後に明か…
「ハリウッド最後の独立系スタジオで働けることを誇りに思う」
米Varietyによると、新たな契約期間は4年間で、ギリガンは自身の制作会社High Bridgeを通じ、ソニーTV向けの脚本付きシリーズの開発・制作を継続する。ギリガンとソニー・ピクチャーズ・テレビジョンは2008年放送開始の『ブレイキング・バッド』の頃からの付き合いで、彼がクリエイターを務めた作品はすべて同社とともに作り上げてきた。
ギリガンはコメントで、長年のパートナーシップに対する信頼と愛着を次のように語っている。「3年か4年ごとに“そろそろ新しい場所を試してみよう”と思うのですが、そう考えるとソニー・ピクチャーズ・テレビジョンは本当に素晴らしい環境であることにあらためて気づかされます。キャサリンやラヴィ、そして皆さんのことを慕っていますし、彼らは素晴らしいパートナーで善処してくれます。『ブレイキング・バッド』や『ベター・コール・ソウル』、そして今は(最新作である)『プルリブス』のことも大切にしてくれています。ですから、ハリウッド最後の独立系スタジオで働けることを誇りに思うと同時に、少し寂しい気持ちもあります。この業界に、こうしたスタジオがもっと増えるといいのですが」
ソニーTVのスタジオ社長であるキャサリン・ポープはギリガンについて、「伝説的な存在であり、業界における真の巨人であるだけでなく、常に周囲に光を当て、他者をサポートする素晴らしい人物です。謙虚な天才という極めて稀有な存在である彼とこれからもパートナーシップを継続できることを誇りに思っています」とコメントしている。
ギリガンは、『ブレイキング・バッド』の大ヒットで知られ、米AMCで全5シーズン放送された同作は21世紀の傑作ドラマの一つと評価されている。スピンオフ『ベター・コール・ソウル』と、ジェシー・ピンクマンの物語を締めくくる映画『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』もソニーTVが制作を手掛けた。ギリガンの最新作として控えるApple TV+ドラマ『プルリブス』には、『ベター・コール・ソウル』のレイ・シーホーンが主演する。
近年、Netflixをはじめとする動画配信サービスの台頭により、ションダ・ライムズやライアン・マーフィー、デヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイス、マット&ロス・ダファー兄弟など、多くのヒットメーカーが放送局から動画配信サービスに移籍したり、さらに別のプラットフォームへ移ったりする例が増えている。そんな中でギリガンは、過去20年にわたってソニーTV一筋で活動を続けており、その関係性は非常に珍しいと言える。新作『プルリブス』でも、ギリガンとソニーの強固なパートナーシップが活かされることが期待されている。
『プルリブス』はApple TV+にて11月7日(金)より世界同時配信スタート。『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』の全シーズン、『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)
大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』と前日譚ドラマ『ベター … 2000年代を代表する犯罪ドラマの金字塔、『ブレイキング・バ … 世界中で社会現象を巻き起こしエミー賞を席巻した『ブレイキング …『ブレイキング・バッド』クリエイター、脚本家として最高峰の賞を受賞することに
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Vince Gilligan Renews Sony TV Overall Deal https://t.co/1MnAVIR6lN
— Variety (@Variety) September 24, 2025
参考元:米Variety