『ブレイキング・バッド』のスピンオフとして人気を博した米AMCの『ベター・コール・ソウル』。その最終回から3年が経過した今、主演のボブ・オデンカークが、シリーズの復活の可能性について言及している。米Deadlineが報じた。
『ブレイキング・バッド』から生まれた傑作スピンオフ
『ベター・コール・ソウル』は、2008年から2013年まで5シーズンにわたり放送された大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』のスピンオフとして、2015年から2022年までAMCで放送された。本作は、ソウル・グッドマンがウォルター・ホワイトと出会う6年前の物語を描き、その秀逸な脚本と演出で高く評価された。ゴールデングローブ賞やエミー賞にも複数回ノミネートされ、オリジナルに勝るとも劣らない傑作として、多くのファンに愛されている。
人生を変えたドラマ
米Todayのインタビューで、ボブはソウル・グッドマンという役柄への深い思いを語った。
「この役は、私の人生を一変させました。これまで演じてきたどの役よりも、多くのものをソウルに捧げてきました」と、彼の言葉には熱がこもる。
そして、『ベター・コール・ソウル』の生みの親であるヴィンス・ギリガンとピーター・グールドについても言及。「彼らはテレビ史上最高の脚本家の一人です。もし彼らが再びあの世界で何かを思いついてくれるなら、喜んで参加します」と、信頼を寄せている。
シリーズ復活は厳しい？
しかし、ボブは現実的な見方も付け加えている。
「正直なところ、可能性は低いと思っています。みんな、それぞれ新しい素晴らしいプロジェクトに取り組んでいますし、その成果は間もなく皆さんの目に触れることになるでしょう」と述べ、多忙な制作陣の現状を明かした。
2022年8月15日に放送された最終回では、長年の犯罪行為の責任を取ったソウルが、86年の懲役刑を言い渡された。この結末が、シリーズ復活をさらに難しくしている要因だとボブは指摘する。「（刑務所から）彼は出ることはないでしょう。もしソウルの新たな物語があるとしたら、その舞台は刑務所の内部です」と、復活の可能性に釘を刺すようなコメントを残した。
『ベター・コール・ソウル』全6シーズンはNetflix、Huluで配信中。（海外ドラマNAVI）
