世界中で愛されたドラマ『THIS IS US／ディス・イズ・アス』のランダル役や『パラダイス』などへの出演で知られるスターリング・K・ブラウン。彼が、長寿犯罪捜査ドラマ『NCIS ～ネイビー犯罪捜査班』のマーク・ハーモンから、自身の人生に大きな影響を与えた“あるアドバイス”を受けた経験を、米People誌のインタビューで明かした。
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マーク・ハーモンが教えてくれた“現場の流儀”
エシ・エデュジアンによる同名小説を原作とする新作ドラマ『ワシントン・ブラック』で主演と製作総指揮の二役を務めるスターリング。プレミアに先立ち、彼は撮影現場で最も大切にしていることを語った。それは、役柄の大小にかかわらず、誰もが歓迎されていると感じられる、心地よい環境を作ることである。
「信じられないほど歓迎されて、自分は認められていると感じる現場にいた時は、仕事に行くのがとにかく楽だった。誰かが自分を必要としている。自分がここにいることを喜んでくれている。そう感じると仕事はだいぶ楽になる。だから心配はいらないんだ」
スターリングは、作品に関わる全てのキャストやスタッフが気持ちよく撮影に取り組むことができれば、集中力が増し、最高のシーンが生まれるという確信を持っている。では、この処世術は一体どこで学んだのだろうか。
マークからの金言「自分の仕事を愛することは何も悪くない」
スターリングのこの考え方の原点には、2013年に『NCIS』にゲスト出演した時の、主演マーク・ハーモンとの出会いがあった。当時、リロイ・ジェスロ・ギブス役として絶大な存在感を放っていたマークの、ある行動とアドバイスが、スターリングのその後の人生に大きな影響を及ぼしたのだ。
スターリングは、マークとのエピソードを嬉々として振り返る。
「『NCIS』にゲスト出演した時のことを憶えている。皆は“マーク・ハーモンは最高だ”と口を揃えていた。僕が岩の上に座ってランチを食べていた時、彼は“なぜそんなところで食べてるんだ？”と尋ねてきた。だから僕は“いいんだよ。快適な岩だから”と答えた。そうしたら、彼は椅子を持ってきて、自分と友達の横に置いた。そして、一緒に食べようと誘ってくれた」
さらにスターリングは、「彼は自然と、誰もが大切にされていると感じられる空気を作り出していた」と、マークの心意気に心底惚れ込んだという。共に過ごした時間はわずかであったが、マークはスターリングに対して、貴重なアドバイスも授けた。その言葉は、今でもスターリングの胸に深く刻まれている。
「ある時、彼は“自分の仕事や労働時間に不満を抱いている人がとにかく多い。自分の仕事を愛することは何も悪くないんだ”と僕に言った。その言葉が心に響き、ずっと残っている。“ああ、そうなんだ。自分の仕事を愛することは何も悪いことではないんだ”と気づかせてくれた。この気持ちをこれからも持ち続けようと思ったんだ」
自らの仕事を愛してもらうためには、上に立つ人間をはじめ、周りがどれだけの敬意を持って接することができるかにかかっている。マークのアドバイスから、より良い現場環境づくりの大切さを学んだスターリングは、『ワシントン・ブラック』の撮影現場でも、この教えを実践したとのこと。
『ワシントン・ブラック』はDisney+（ディズニープラス）で独占配信中。（海外ドラマNAVI）
参考元：People
