日本でもDisney+(ディズニープラス)での配信がついにスタートした『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』シーズン18。その第8話で、エミリー・プレンティス(パジェット・ブリュースター)が、長らく視聴者が抱えてきたフラストレーションを代弁した。チームを鼓舞することにかけては天下一品のエミリーだが、このエピソードではついに、ドラマが抱える最も厄介な現実に真正面から向き合うことになる。
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リードが復帰!『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』シーズン18、7月2日(水)より配信決定
米Paramount+にて配信中の大ヒット犯罪捜査シリーズ『 …
エミリー・プレンティス、数々の困難に直面
2022年のリブート後からはセクション・チーフとして登場したエミリーだが、すぐにBAU(行動分析課)のユニット・チーフとして現場に復帰。今シーズン、彼女は長らく潜伏していたシカリウスによる連続殺人ネットワークの再始動、そして第7話での銃撃など、個人的にも職務上も数々の困難に直面してきた。
シリーズの足かせとなる存在なのだろうか?
しかし、これらの問題の中心には、メインの敵役として君臨してきた凶悪な連続殺人犯イライアス・ヴォイト(ザック・ギルフォード)の存在がある。逮捕された後もボイトはデヴィッド・ロッシ(ジョー・マンテーニャ)を苦しめ続け、一般刑務所への移送を控えたFBIの捜査協力中に襲撃を受けた。
『クリミナル・マインド』シーズン18が始まってからは、記憶喪失と脳の外傷が重なったことで、まったく新しいボイト像が現れている。しかし、この記憶喪失をめぐるストーリーは、彼のキャラクターにとって最後の幕引きとなるべきだろうと米Screen Rantは意見している。
エミリーの叫び:「もう彼にはうんざり!」
第8話でエミリーがチームに放った言葉は、まさに視聴者の心の声であった。
「わかった、私が言うわ。もう疲れた。この連中が私たちの予測できない方法で連携し、私たち捜査官としてのスキルを嘲笑うのにはうんざり。でも、何よりも一番うんざりしているのは、彼よ」
BAUはすでに疲労困憊の一日を終えて集まるが、誰も自分の疲れを認めようとしない。そんな中、エミリーがスピーチで「自分たちの疲れを認め、タラの安否が不明なことを思い出して気を引き締めよう」と指示したのだ。
これは効果的なモチベーションとなったが、何よりもこの現実的な発言は、ボイトの長期にわたる存在がドラマ全体に与えている負担を浮き彫りにした。幸いにも、『クリミナル・マインド』は、ヴォイトが助けたり傷つけたりするループから解放される可能性がある。
ヒーローたちが勝利を収め続けるためには、シカリウス事件を完全に解決し、そのネットワークを永久に壊滅させなければならない。長年にわたり、殺人犯たちは常に一歩先を行き、主人公たちを愚かに見せてきた。今こそ『クリミナル・マインド』が秩序を取り戻す時なのだ。
BAUの勝利と新たな展開に期待
『クリミナル・マインド』がシカリウスのプロットを引き延ばせば引き延ばすほど、チームの巧みなプロファイリングや現場捜査の価値が損なわれてしまう。もちろん、ヴォイトを手放すことは単純なハッピーエンドにはならないだろう。しかし、もし彼のストーリーラインがついに終結すれば、BAUは再び有能な主人公集団として感じられるようになり、『クリミナル・マインド』には新たで新鮮な敵役が登場し、シリーズに新しい息吹をもたらす余地が生まれるはずである。
『クリミナル・マインド FBI行動分析課』シーズン1~18はDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)