『窓際のスパイ』シーズン6・7の状況が明らかに！ゲイリー・オールドマンが語る

ミック・ヘロンの小説シリーズをもとにしたApple TV+の人気スパイドラマ『窓際のスパイ』。今年9月にシーズン5のリリースを控える本作について、主演を務めるゲイリー・オールドマンがこの先のシーズン6・7の状況を語った。英Radio Timesなど複数のメディアが報じている。

ナイトの称号授与に「王室に支えてきた」

2022年に始まった本作は、MI5（英国情報局保安部）の落ちこぼれチームと、彼らを率いる、服装はだらしないが凄腕エージェントのジャクソン・ラム（ゲイリー）が陰謀に挑んで行く姿が、ダークユーモアを絡めながら描かれるサスペンスドラマ。オスカー俳優のゲイリーは、今月13日（金）に英国のチャールズ国王よりナイトの称号を授与された。その際の独占インタビューで、彼は米Deadlineに「（授与に）とにかく驚いています」と語っていた。

ゲイリーは2018年にアカデミー賞主演男優賞を受賞した映画『ウィンストン・チャーチル／ヒトラーから世界を救った男』の首相ウィンストン・チャーチル役をはじめ、2011年の映画『裏切りのサーカス』の英国諜報部員ジョージ・スマイリー役、そしてこの『窓際のスパイ』のジャクソン・ラム役などで王室に仕える役柄を演じてきた。それを受けてゲイリーは、「ああ、王室に支えてきたよ」と笑いながら答えた。

そんな彼が出演する『窓際のスパイ』の今後だが、2024年10月に更新されたシーズン6はすでに撮影し終わっていることが判明。シーズン6のあらすじによれば、「ダイアナ・タヴァナー（クリスティン・スコット・トーマス）が報復と復讐の命がけのゲームに全員を巻き込み、ラム率いるチームが逃亡する」とある。また、今回はシリーズで初めて2冊の小説（「Joe Country（原題）」「Slough House（原題）」）をもとにするそうだが、シーズンのストーリーが2つに分かれるのか、それとも何らかの方法でストーリーが統合されるのかはまだ分かっていない。シーズン7は2022年の小説「Bad Actors（原題）」をもとにしたものになりそうだが、こちらは更新の有無を含めて何も確定していない。しかし、このまま実現すれば、今年の9月か10月に撮影が始まることになるようだ。

ゲイリーはこう感嘆した。「私はただこの作品と人々を愛しているんだ。この番組の一部になれるなんて、本当に素晴らしいことだよ」。さらに、素晴らしい共演者たちがいることにも感謝した。また彼は、本作が軌道に乗ったのは、登場人物たちが「共感できる人々」だからだろうと示唆する。

また、最近ヨーク・シアター・ロイヤルで上演されたサミュエル・ベケットの『クラップ 最後のテープ』の主演・演出として、37年ぶりに舞台に戻ってきたゲイリー。この役を演じることは「長いキャリアの中でも、特別なこと」と語り、再び舞台に立てたことの喜びを露わにした。「今、噛みしめているところなんだ。これまで何年もの間、（舞台に立つことなく）戯曲を読んだり、戯曲を演じることを考えたりしていたから。…僕は映像の世界の人質になってしまったようなものだった。周りを見渡して、“ああ、最後に舞台に立ってから10年も経つんだな”と思っていたら、“ああ、もう15年だ、もう20年だ”という感じにどんどん時が過ぎていたんだ」

ロンドン出身のゲイリーはハリウッドで30年以上活躍しており、グリーンカードを保持するアメリカで暮らしているが、今でも根っからのイギリス人だという。「仕事の時に必要な栄養はすごく些細なものだよ。ケトルとカップ、あるいはマグカップでもいい、あとはPG Tipsのティーバッグとダイジェスティブ・ビスケットの詰め合わせがあればいい。ロケのトレーラーに必要なのはそれだけだよ」と、イギリス人らしい軽食があれば十分なのだと説明している。

『窓際のスパイ』シーズン1～4はApple TV+にて独占配信中。シーズン5は9月24日（水）より配信開始。（海外ドラマNAVI）

参考元：英Radio Times、米Deadline