『ウォーキング・デッド』のジェフリー・ディーン・モーガンが、リアリティ番組の司会に初挑戦することは当サイトでもお伝えしたが、当初は戸惑いを隠せなかったという。その裏には、妻のヒラリー・バートンによる“愛ある”ゲキがあったようだ。
「ベルギーのリアリティ番組って何だ!?」突然のオファーに困惑
ジェフリーが米Entertainment Weeklyに語ったところによると、事の発端は主演ドラマ『ウォーキング・デッド:デッド・シティ』の撮影真っ只中にエージェントからかかってきた一本の電話だった。
「エージェントが"NBCからオファーが来てるんだけど、ベルギーのリアリティ番組が元になっているんだ"と言うんです。すぐに混乱しましたよ。"何をすればいいんだ? どの言語を話せばいいんだ"ってね。そしたら"いや、司会をやってほしいんだ"って言われて」と、当時の心境を明かしている。
彼に舞い込んだオファーは、『Destination X(原題)』というリアリティ番組のアメリカ版司会であった。この番組は、参加者たちが謎の国に降ろされ、与えられた手がかりを頼りに、自分たちがどのヨーロッパの都市にいるのかを推理するというもの。毎週、最も見当違いな推理をした参加者が脱落していくというルールだ。プロデューサーたちは、ジェフリーのカリスマ性と、彼が持つ「少し危険な雰囲気」こそが、この番組の司会に完璧だと考えたのである。
しかし、数々の人気ドラマで活躍してきた彼にとって、リアリティ番組の司会という新たな挑戦は、そう簡単に受け入れられるものではなかった。
「僕は司会者タイプじゃない!」プロデューサーとの攻防
「最初の反応として、僕は彼らにこう言ったんです。"司会者タイプじゃないよ。クリス・ハードウィックみたいな人間じゃないし、僕は僕なんだ。しかも、みんな僕のことは少しずつしか耐えられないと思う"ってね」と、ジェフリーは当初の抵抗感を語る。
しかし、プロデューサーたちは従来の司会者を求めていたわけではなかったのだ。「彼らは、君に君自身でいてほしいんだと言ってくれたんです」と、ジェフリーは打ち明けた。
決め手は妻ヒラリー・バートンの一言とアラン・カミングの成功
プロデューサーたちの説得材料の一つとなったのは、ジェフリーの元共演者であるアラン・カミングが、俳優からリアリティ番組の司会者へと大成功を収めた事例であった。アランはエミー賞を受賞したリアリティ番組『The Traitors(原題)』の司会として、高評価を得ている。
「アラン・カミングとは『グッド・ワイフ』で一緒に仕事をしたから、その流れもなんとなく知っていた」とジェフリーは語る。しかし、「でもアランはアランで、彼はショーマンなんだ。僕はそういうタイプじゃない」と、自身とアランの違いを強調した。
それでもプロデューサーたちは諦めなかった。「彼らは『ジェフ、とにかく君自身でいてほしい。ちょっと抑えめにしてもらう必要はあるかもしれないけど、基本的には“素の君”で、他人をちょっとからかいながら楽しんでくれればいいんだ』と言ってくれたんです」
それはジェフリーにとって嬉しい言葉であったが、彼にはもうひと押しの説得が必要だった。その決定的な説得役となったのが、妻のヒラリー・バートン(『ホワイトカラー』)だった。
「この決断の多くは妻のおかげだと思う。オファーの話をしたとき、彼女が僕の背中を押してくれたんだ」と、ジェフリーは妻への感謝を述べる。
実は、ヒラリーの説得はかなり率直なものだったようだ。ジェフリーは苦笑いしながらこう語った。
「彼女はこう言ったんだ。いい?ジェフ、残念だけどあなたはもう若くないのよ。10年間もゾンビと戦ってきたでしょ。あとどれだけ続けられるか分からないし、朝ベッドから起き上がるのもやっとじゃない。もしかしたら、こういう仕事の方が楽しめるんじゃない?ってね」
妻の現実的なアドバイスが、ジェフリーの新たな挑戦への背中を押したようだ。
『Destination X(原題)』は米NBCで放送中。ジェフリーの最新出演最新ドラマ『ウォーキング・デッド:デッド・シティ』シーズン2はU-NEXTで独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:Instagramアカウント@jeffreydeanmorganより