
全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。「オリジナルドラマ」「非オリジナルドラマ(※放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングを紹介しよう。
配信ランキング(ニールセン調べ)
2025年4月14日(月)から4月20日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『ブラック・ミラー』(Netflix/計33話)...15億7500万分
- 『ランサム・キャニオン』(Netflix/計10話)...11億2000万分
- 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(Hulu/計60話)...7億4500万分
- 『ラブ・オン・スペクトラム ~自閉症だけど恋したい!~』(Netflix/計20話)...5億7100万分
- 『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』(Max/計15話)...5億6800万分
- 『ザ・レジデンス』(Netflix/計8話)...5億1000万分
- 『ガラスドーム』(Netflix/計8話)...4億3800万分
- 『ホイール・オブ・タイム』(Amazon Prime Video/計24話)...4億2700万分
- 『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』(Amazon Prime Video/計24話)...4億分
- 『モブランド』(Paramount+/計4話)...3億8500万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『グレイズ・アナトミー』(Hulu/Netflix/計446話)...9億5600万分
- 『ブルーイ』(Disney+/計154話)...9億700万分
- 『THE LAST OF US』(Max/計11話)...8億500万分
- 『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』(Hulu/Netflix/Paramount+/計485話)...7億4600万分
- 『ヤング・シェルドン』(Max/Netflix/計141話)...7億3400万分
- 『ファミリー・ガイ』(Hulu/計444話)...7億1100万分
- 『ザ・ルーキー』(Hulu/計122話)...6億9200万分
- 『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』(Max/計21話)...6億9100万分
- 『スポンジ・ボブ』(Paramount+/計314話)...6億6600万分
- 『ボブズ・バーガーズ』(Hulu/計281話)...6億3300万分
映画
- 『モアナと伝説の海2』(Disney+)...3億9800万分
- 『G20 ~大統領を救出せよ~』(Amazon Prime Video)...3億分
- 『iHostage』(Netflix)...2億6700万分
- 『パッション』(Netflix)...2億4600万分
- 『オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件: 事件はこうして起きた』(Netflix)...2億1000万分
- 『ザ・コンサルタント』(Max/Amazon Prime Video)...2億600万分
- 『怪盗グルーのミニオン超変身』(Netflix)...1億9900万分
- 『ウィキッド ふたりの魔女』(Peacock)...1億9400万分
- 『クルードさんちのはじめての冒険』(Netflix)...1億9300万分
- 『ブロンド・ライフ』(Netflix)...1億8800万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
4月6日(日)にシーズン3のエンディングが公開されて以降、2週連続で総合トップに立っていた『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』は、3週目のここへ来て視聴時間を大幅に下げ(13億600万分→12億5100万分→6億9100万分)、総合11位とトップ10圏外に。それが象徴するように、ランキング全体で大きな順位変動があった。
代わって総合2位からトップに立ったのは『ブラック・ミラー』。新たなエピソードがお披露目される度に話題を集めるこのアンソロジーシリーズは、新シーズンも第1話から怖すぎると騒がれ、視聴時間は15億7500万分に達した。これは、シーズン6リリース直後の2023年6月にマークした15億5000万分を上回りシリーズ最高記録。
オリジナルドラマ部門で『ブラック・ミラー』に次ぐ2位になったのは、4月17日(木)に配信された『ランサム・キャニオン』。テキサスの牧場を舞台に、代々牧場を経営し土地の支配権をめぐって争う3つの家族と、そうした生き方を破壊しようと企む外部勢力の戦いを描く。クリエイターのエイプリル・ブレア(『地味っこジェーンの大胆な放課後』)×主演のジョシュ・デュアメル(『トランスフォーマー』シリーズ)。
そのほかには、最終シーズンの新エピソードが毎週配信されている3位の『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』から6位の『ザ・レジデンス』までが、前週から1つずつランクアップ。下位では、4月15日(火)リリースとなったスウェーデン発のミステリードラマ『ガラスドーム』(7位)と、この時点で3話目までリリースされていた犯罪ドラマ『モブランド』(10位)がトップ10入り。前者は、クリエイターのカミラ・レックバリ(『エリカ&パトリック事件簿』『ビーチホテル』)の新作で、子どもの頃に正体不明の犯人によりガラスドームに監禁されたレイラが、その故郷に戻ると、別の少女が行方不明に。レイラの過去と少女の失踪は、偶然の一致か、あの過去が繰り返されているのか? 後者は、ガイ・リッチーとロナン・ベネット(『トップボーイ』シリーズ)が製作陣、トム・ハーディ、ピアース・ブロスナン、ヘレン・ミレンがキャストに名を連ねる。莫大な富と権力が渦巻くロンドンの裏社会を牛耳る犯罪一家、ハリガン家と最強のフィクサー(もみ消し屋)の物語だ。
非オリジナルドラマ部門では、前述の『ホワイト・ロータス』が1位から8位にダウン。一方、圏外から2本がランクインを果たし、シーズン2が最初の2話まで配信された『THE LAST OF US』が3位、4月15日に最終シーズンの全14話がNetflixに追加された『ヤング・シェルドン』が5位に入った。この2本が加わったのと引き換えに、『ヤング・シェルドン』の本家『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』と『ガンスモーク』がランク外に。
映画部門はいつものようにトップ10の半分に当たる5枠が入れ替わり。そのうち2本は、Netflixで4月18日(金)に解禁となったいずれもテロ関連の『iHostage』(3位)と『オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件: 事件はこうして起きた』(5位)。前者は、2022年にアムステルダムのアップルストアで起きた人質立てこもり事件に基づく、手に汗握るサスペンス。後者は、1995年に起きたオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件のドキュメンタリー。死者168人、負傷者800人以上と、自国民によるテロとしてアメリカ史上最悪の事件に迫る。
残る3本は、旧作映画の『パッション』(4位)と『ザ・コンサルタント』(6位)と『ブロンド・ライフ』(10位)。メル・ギブソンが10年以上構想し、キリストの受難(パッション)を描いた2004年の『パッション』は、現在続編が進められている。2016年の『ザ・コンサルタント』はベン・アフレック主演の犯罪サスペンス、2002年の『ブロンド・ライフ』はアンジェリーナ・ジョリー主演のロマコメで、謎の予言者役で『名探偵モンク』のトニー・シャルーブが出演している。
『ブラック・ミラー』シーズン1~7はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)