
『ビッグ・リトル・ライズ』『リンカーン弁護士』といった人気小説をもとにヒットドラマを生み出してきたデイビッド・E・ケリーと、史上最も見られたドラマランキングに入る『偽りの銃弾』をはじめとしたNetflixリミテッドシリーズの原作者で、製作も務めている人気推理小説家のハーラン・コーベン。そんなヒットメーカー2人がタッグを組み、コーベンの小説で代表的なキャラクター、マイロン・ボライターを主人公にしたシリーズをNetflixにて制作することが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
ハーラン・コーベンの小説のドラマ化にデイビッド・E・ケリーが参加
マイロン・ボライターは有望なバスケットボール選手だったが、プロになって早々に致命的な怪我を負ってしまう。引退を余儀なくされた彼はロースクールに通い、著名選手をクライアントに持つスポーツ・エージェントに転身し、数々の事件に関わるようになる。
Netflixで制作されるドラマ版では、ケリーとコーベンが脚本を手掛けるほか、ケリーのプロダクション会社で社長を務めるマシュー・ティンカーとともに製作総指揮も担う。
'Myron Bolitar': David E. Kelley Joins Harlan Coben On Netflix's TV Series Adaptation Of Popular Books https://t.co/oOLg011Dus
— Deadline (@DEADLINE) March 13, 2025
マイロン・ボライターのプロジェクトは、2022年にNetflixがコーベンとの包括契約を更新した際に優先事項となったとのこと。当初の契約ではコーベンの小説14作品が英語および外国語のドラマ・映画として翻案される権利がNetflixに与えられていた。しかし2022年の契約では、コーベンの代表作である「マイロン・ボライター」シリーズ11作品と、そのスピンオフとなる2021年の中編小説「ウィン」を合わせた計12作品が、米国を拠点とする継続的なシリーズとして翻案されることになった。
1995年に発表された「沈黙のメッセージ」で始まった「マイロン・ボライター」シリーズは、2016年までに11作品が出版されている。以前にコーベンは、自身の代表的なシリーズでありながら、映像化に踏み切れないでいる理由を語っていた。
この度コーベンは「マイロン・ボライター」シリーズについて、「私は34冊の本を書いてきましたが、そのうち3分の1はマイロン・ボライターを中心とした作品です。彼は私にとって最も重要なキャラクターであり、Netflixと組んで丹念に映像化できることを嬉しく思っています。この作品には特に慎重になってきました。『ザ・ストレンジャー』や『ステイ・クロース』のような作品は舞台を別の国に移すのが比較的簡単ですが、マイロンはシリーズキャラクターとして長年読者に親しまれているため、細心の注意を払う必要があり、舞台もアメリカでなければなりません」と述べている。
なお、Netflixで初となるアメリカを舞台にしたコーベン小説が原作のドラマ『I Will Find You(原題)』では、映画『アバター』シリーズの主役で知られるサム・ワーシントンが主演する。
これまでにコーベンの作品は、Netflixで『SAFE 埋もれた秘密』『ザ・ストレンジャー』『その森に』『ステイ・クロース』『忽然と』『イノセント』『ホールド・タイト』『偽りの銃弾』『ミッシング・ユー』『ジャスト・ワン・ルック』が制作された。3月26日(水)には『CAUGHT:摘発の先に』が配信開始となる。
マイロン・ボライターを誰が演じるのか、キャスティング情報にも注視しておきたい。
『偽りの銃弾』をはじめとしたコーベン作品はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
Photo:Netflixオリジナルシリーズ『偽りの銃弾』独占配信中