Netflixイギリスドラマ『トキシック・タウン』の基になった事件とは?

Netflixのリミテッドシリーズ『トキシック・タウン』は、先天性欠損を持って生まれた子どもの母親三人が、その原因を解明しようと奮闘する姿を追う実話を基にしたシリーズ。劇中で描かれる、実際に起きた事件について紹介したい。

 

コービー有毒廃棄物事件を基に描かれる『トキシック・タウン』

物語の中心となるのは、スーザン・マッキンタイア、トレイシー・テイラー、マギー・マホンという三人の母親。スーザンとマギーは先天性欠損を持つ子どもを出産し、トレイシーの娘は耳が変形していて、内臓の異常で生後間もなく死亡してしまう。地域の環境汚染が先天性欠損の原因ではないかと疑いを持ち始めたスーザンは、弁護士のデス・コリンズを雇い、同じ問題を抱える母親たちと団結して真相を究明していく。

本シリーズは、スコットランドの鉄鋼の町コービーで起きた、コービー有毒廃棄物事件を基に描かれる。英Radio Timesによると、この地域は何十年にもわたって鉄鋼業で栄えたが、当時のヨーロッパで最大級だったコービー製鉄所が1980年に閉鎖。工場で働いていた従業員の多くが失業し、その経済的な打撃は大きく、新産業を始めるために土地開発が必要となる。

しかし、製鉄所が垂れ流していた汚水や粉塵など、土壌や空気の汚染が激しく、土壌にはヒ素や鉛、クロム、カドミウムなどが含まれていた。自治議会が土地開発のために雇った清掃請負業者は、有毒廃棄物を取り扱う専門知識がなかったという。

その影響により、コービーでは四肢相違の子どもが他の地域よりも3倍以上多いことが判明し、スーザンたちは、環境汚染を隠蔽して土地開発を進めた自治議会を提訴。コービー自治議会が過失を認めなかったため、訴訟は裁判へ持ち込まれ、スーザンたちの闘いは10年以上に及んだ。最終的に自治議会の過失が立証され、スーザンをはじめとする合計19の家族が賠償権を受け取った。

ドラマシリーズに登場したスーザン、マギー、トレイシー、弁護士のデス、元市役所職員のサム・ヘイゲンらは実在の人物がモデルになっている。

実際に起きた衝撃の事件が描かれる『トキシック・タウン』は、Netflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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Photo:Netflixシリーズ『トキシック・タウン』はNetflixにて独占配信中