マーティン・フリーマン主演『レスポンダー』シーズン2で打ち切りか
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マーティン・フリーマン(『SHERLOCK/シャーロック』)が主演を務める英BBCの警察ドラマ『レスポンダー 夜に堕ちた警官』。高評価を得たシーズン2の放送が終了し、続編となるシーズン3の更新が期待されているが、BBCはスケジュールの都合でシリーズの製作を一時保留すると発表した。

 

マーティン・フリーマン主演の人気警察ドラマが一時保留に

実際に約10年間「レスポンダー」として勤務していた元警察官のトニー・シューマッハが脚本を手がける本作は、2022年の新作ドラマの中で最も高視聴者数を記録した作品のひとつ。シーズン1の第1話は28日間の視聴者数が960万人に達し、そのリアルな描写と緊迫感あふれるストーリーが話題となった。

物語の舞台はリヴァプール。夜勤パトロール中の巡査クリス(マーティン・フリーマン)が、旧知の売人から「至急ある人物を捜してほしい」と頼まれるところから物語が展開する。過酷な夜勤と精神的ストレスによって、クリスは理性を失いがちに。しかし、新人警官レイチェルがパトロールに同行することで、彼の人生は新たな局面を迎える。

『レスポンダー』は、元警察官ならではのリアルな視点で描かれる犯罪ドラマとして高く評価され、主演のマーティン・フリーマンはこの役で国際エミー賞を受賞。彼の緊迫感あふれる演技が、物語の臨場感をさらに高めている。

日本では、今年2月よりスターチャンネルEXで配信されたシーズン2では、機能不全の家庭が抱える問題を通して、親子の関係に焦点が当てられた。最終回の展開を受け、続編となるシーズン3の発表を心待ちにする声が高まっていたが、BBCは現在「スケジュールの都合でシリーズの製作を一時保留にしている」とコメント。

「BBCはこのシリーズに投資していますが、シューマッハが現在別の企画に取り組んでいるため、一時休止せざるを得ません。ただし、将来的にシーズン3が制作される可能性は残っています」と報じられている。

クリエイター&主演俳優の見解は?

シリーズの行方について、脚本家のシューマッハは以前、米Colliderのインタビューで「クリスを良い場所に置いて終えたと感じています。しかし、適切なアイデアと方法があれば、続編を作る可能性は否定しません」と語っている。

また、マーティンも「このドラマは今や僕たちの手を離れ、別の存在として確立されている。だからこそ、台無しにしたくない。ただ、シューマッハが言うように、もし完全に正しくて芸術的にも素晴らしいアイデアがあれば、続編の可能性は十分にある」と前向きな姿勢を見せた。

シリーズ存続の鍵を握るのは、脚本家シューマッハが納得のいく物語を生み出せるかどうか。そしてBBCのスケジュールがどう調整されるかにかかっている。視聴者の熱い支持を受けるこのダークでリアルな警察ドラマが、再びスクリーンに戻ってくる日を期待したい。

『レスポンダー 夜に堕ちた警官』はスターチャンネルEXで独占配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:The Sun