
全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。「オリジナルドラマ」「非オリジナルドラマ(※放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングを紹介しよう。
配信ランキング(ニールセン調べ)
2025年1月20日(月)から2025年1月26日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『ナイト・エージェント』(Netflix/計20話)...31億1000万分
- 『イカゲーム』(Netflix/計16話)...8億2200万分
- 『アメリカ、夜明けの刻(とき)』(Netflix/計6話)...7億1300万分
- 『ランドマン』(Paramount+/計10話)...6億2300万分
- 『セヴェランス』(Apple TV+/計11話)...6億2200万分
- 『愛をこめて、キティより』(Netflix/計18話)...4億6400万分
- 『The Traitors(原題)』(Peacock/計28話)...4億1600万分
- 『ビーストゲーム』(Amazon Prime Video/計7話)...4億1400万分
- 『ヴァージンリバー』(Netflix/計64話)...3億6200万分
- 『オンコール』(Amazon Prime Video/計8話)...2億9700万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『Younger/ライザのサバヨミ大作戦』(Netflix/計84話)...13億9100万分
- 『ブルーイ』(Disney+/計154話)...13億1100万分
- 『ボブズ・バーガーズ』(Hulu/計281話)...9億5300万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Hulu/Netflix/計439話)...9億1800万分
- 『デクスター』(Netflix/Paramount+/計96話)...7億8300万分
- 『ザ・ルーキー』(Hulu/計111話)...7億4600万分
- 『ファミリー・ガイ』(Hulu/計435話)...6億9100万分
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』(Hulu/Peacock/計563話)...6億6900万分
- 『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』(Hulu/Netflix/Paramount+/計477話)...6億6300万分
- 『ウォーキング・デッド』(Netflix/計182話)...6億4900万分
映画
- 『バック・イン・アクション』(Netflix)...14億分
- 『You Gotta Believe(原題)』(Netflix)...3億3100万分
- 『野生の島のロズ』(Peacock)...3億2400万分
- 『怪盗グルーのミニオン危機一発』(Netflix/Peacock)...2億5600万分
- 『モアナと伝説の海』(Disney+)...2億5200万分
- 『怪盗グルーの月泥棒 3D』(Netflix/Peacock)...1億9200万分
- 『アンストッパブル』(Amazon Prime Video)...1億7800万分
- 『スター・トレック:セクション31』(Paramount+)...1億7000万分
- 『アナと雪の女王』(Disney+)...1億6800万分
- 『デューン 砂の惑星PART2』(Max/Netflix)...1億5300万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
この週は、何と言っても『ナイト・エージェント』の強さが目立った。『ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~』『S.W.A.T.』といった骨太ドラマに定評のあるショーン・ライアンが手掛けるアクションサスペンスは、2023年にお披露目された際にはさほど注目されていなかったもののNetflix史上7番目の好成績を残すサプライズヒットとなった。満を持して今年1月23日(木)にシーズン2がリリースされた今回は、シーズン1当時の初速には届かなかったとはいえ、31億1000万分の視聴時間を記録。全体で見ても2位以下に倍以上の大差をつけた。2000年代に日本でも人気を博した『24 -TWENTY FOUR-』を彷彿とさせる内容だからか、ニールセンによれば同作の視聴者層の半分以上は35~64歳とやや高めだという。
オリジナルドラマ部門は2位以下の順位や顔ぶれが大きく変わらない中、1月9日(木)に配信された刑事ドラマ『オンコール』が配信開始から3週目にしてついにトップ10入り(10位)。『LAW & ORDER』『シカゴ・ファイア』といった人気作で知られるヒットメーカーのディック・ウルフが贈る新作は、パトロールを行うロングビーチ警察の二人組を中心にした、アドレナリン全開の警察ドラマ。しかし、一話あたり30分の全8話という尺の短さが視聴時間をもとにした集計方法では不利に働いたのかもしれない。
非オリジナルドラマ部門では、2週続けて13億分台の視聴時間(13億4700万分→13億9100万分)をマークした『Younger/ライザのサバヨミ大作戦』が首位をキープ。2位以下では人気ドラマが安定した数値を残す中、『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』と『イコライザー』に代わって、『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』と『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』がトップ10に返り咲いた。
映画部門ではこの週もトップ10のうち半分の5作品が入れ替わったが、今回はアニメの本数が増えたことから実写と50:50に。もともとランクインしていた『怪盗グルー』シリーズ1・2作目と『モアナと伝説の海』に加えて、3位に『野生の島のロズ』、9位に『アナと雪の女王』が入った。『野生の島のロズ』は日本でも先月公開された作品で、『リロ&スティッチ』のクリス・サンダース監督がベストセラー児童文学をアニメ化。英語版では、ルピタ・ニョンゴ、ペドロ・パスカル、ビル・ナイ、マーク・ハミルなどが声優を務めている。実写映画としては、2位に『You Gotta Believe(原題)』、8位に『スター・トレック:セクション31』、10位に『デューン 砂の惑星PART2』がお目見え。2024年に全米で封切られた『You Gotta Believe』は、実際にあった出来事をもとに、少年野球チームの奇跡的な活躍を描く感動作。勝ちとはほど遠かったはずのチームが努力して大舞台のチャンスを掴むが、チームの一員は父親が病に侵されていることが判明する…。1月24日(金)にリリースされた『スター・トレック:セクション31』は、ミシェル・ヨーが『スター・トレック:ディスカバリー』などで演じたフィリッパ・ジョージャウを再演した映画版。日本では4月25日(金)の配信開始となる。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『ナイト・エージェント』シーズン1~2はNetflixにて独占配信中