これまでAmazon Prime Videoは同ストリーミングサービスで配信する作品の成績を基本的に明かさなかったが、その方針を変更。週間ランキングを初めて公表した。米Hollywood Reporterが伝えている。
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細かい数字は不明ながらも初の包括的なデータ
2006年にローンチされ、今年で20年目を迎えるAmazon Prime Videoだが、これまで原則としてストリーミング作品の視聴者数や視聴時間、順位は非公開。時折、新作ドラマが好スタートを切った際などに、「世界1位」「史上最高の滑り出し」などと断片的にデータを発表するも、週間ランキングや歴代トップ10といったある程度包括的な成績は出していなかった。
しかし、ついにこの度、世界全体でのオリジナルシリーズおよび映画の週間ランキングを発表。とはいえ、今回のランキングで明らかになったのはトップ10の作品タイトルと順位だけで、少なくとも当面の間は、視聴時間や視聴者数、もしくはストリーミング業界で広く採用されている「ビュー数(総視聴分数を作品の上映時間で割った数値)」といったデータをランキングに添える予定はないようだ。当初はNetflixも同じく秘密主義だったが、数年前から毎週グローバルのトップ10リストを一般公開するようになっている。
なお、この週間ランキングは、Amazon Prime Videoのユーザーがホーム画面で目にする人気作品リストとはやや異なるものになると見られる。アプリ内で表示される人気作品ランキングは加入者の居住国ごとにローカライズされており、対象期間も今回の世界規模の週間トップ10より短い。Amazon Prime Videoはシリーズ作品については配信中の全エピソードの視聴数を合算して集計する方針で、これは米国のストリーミング視聴ランキングを発表しているニールセンの手法と似た形。ニールセンが発表する視聴時間付きの週間ランキングと照らし合わせれば、こちらのランキングもおおよその数字が想定できるかもしれない。
Amazon Prime Video週間ランキング
2026年5月25日(月)~5月31日(日)のAmazon Prime Videoグローバル週間ランキング トップ10は下記の通り。
オリジナルシリーズ
オリジナル映画
オリジナルシリーズ部門の1位は、エル・ケネディのヤングアダルト小説シリーズを原作とする恋愛ドラマ『オフキャンパス』。大学を舞台に、シーズン1では真面目でアイスホッケーが嫌いな音楽専攻の主人公ハンナと、モテモテなアイスホッケー選手ギャレットの恋物語を描く。二人は利害の一致により「偽装恋愛」を演じることになるが、ともに過ごすうちに本物の火花が散り始め――。5月13日にリリースされると配信開始後12日間で世界中で視聴者数3600万人を獲得し、同プラットフォーム史上3番目に良いスタートダッシュに。Amazonの期待も高く、お披露目前にシーズン2更新が決まっていた。
2位に初登場したのは、5月27日(水)にリリースされたニコラス・ケイジ主演の『スパイダー・ノワール』。1930年代のニューヨークを舞台に、スパイダーマンの世界とフィルム・ノワールをかけ合わせた意欲作で、カラー版のほかにモノクロバージョンもある。私立探偵ベン・ライリーは、いくつかの単純な事件の調査を依頼される。だが、マフィアや怪物、魔性の女が仕組んだ罠によって、ニューヨークで唯一のスーパーヒーローであるスパイダーとしてのかつての自分と向き合うことになる。
3位は、Amazonを代表する人気ドラマ『ザ・ボーイズ』。5月20日にシリーズ最終話が配信されたが、2週目もトップ3につけている。以下は、3年ぶりのシーズン2が5月上旬にリリースされたスパイドラマ『シタデル』が4位、映画版の公開に合わせて視聴者が増加したと思われる『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』が6位、映画版が進行中の『私たちの青い夏』が8位、そしてスコット・フォーリー(『フェリシティの青春』『スキャンダル 託された秘密』)主演ドラマ『イッツ・ノット・ライク・ザット』が9位に入った。スコットが演じるのは、妻を亡くした牧師のマルコム。3人の子どもを育てる彼は、妻の親友で離婚したばかりの2児の母ロリと支え合うのだが…。
ドラマのほかには、5位に日本生まれのバラエティ番組のドイツ版『LOL: HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル ~ドイツ版~』がランクイン。コメディアンたちが笑うことの許されないバトルで、真顔をキープしながら激しい戦いを繰り広げる。また、日米のアニメシリーズ『インビンシブル ~無敵のヒーロー~』と『日本三國』が7位、10位につけた。
オリジナル映画部門のトップは、2018年から4シーズン続いたスパイアクションの映画版『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン 灰色の正義』。CIAを退職したジャック・ライアンだったが、不本意ながらも諜報の世界へ引き戻されることに。極秘の国際任務の影に隠れた凶悪な陰謀が明らかになり、タイムリミットが刻一刻と迫る中、ジャックはCIAの仲間であるマイク・ノーベンバーとジェームズ・グリーア、そして有能なMI6諜報員であるエマ・マーロウと手を組み、危険な任務に挑む。主演のジョン・クラシンスキーをはじめ、おなじみの顔ぶれが続投。
2位はインド発のサスペンス『システム』。特権階級出身の検事ネハは、法廷速記者でネハとは対照的な人生を送るサリカの助けを借りて注目度の高い事件で次々と勝訴していく。これによって埋もれていた不正が次々と明らかになっていく中、ネハは自らの”遺産”を受け継ぐのか、それとも正義のために闘うのかの決断を迫られ…。
映画部門はオリジナルシリーズ部門よりも多国籍なラインナップで、2位のインド作品のほかには、イタリア作品が2本――美しいトスカーナを舞台に、自立心の強いシングルマザーが独力で生きるか愛を選ぶかの決断を迫られる『ノー・カントリー・フォー・シングル ~恋せずにいられない~』(4位)と、ミラノのインターナショナルスクールで正反対の二人の男性の間で揺れ動くヒロインを描く『ラブミー・ラブミー』(6位)、さらに義理の兄妹の禁断の関係を描いたスペイン3部作のスピンオフ『俺の過ち:ロンドン編』が8位に登場。
そのほかには、今年初めに日本で公開された人気スター主演作3本――クリス・ヘムズワースが宝石泥棒に扮する『クライム101』(3位)、ジェイソン・ステイサムが建設現場で働く元特殊部隊員を演じる『ワーキングマン』(5位)、クリス・プラットが身に覚えのない妻殺しの容疑でAI裁判にかけられる『MERCY/マーシー AI裁判』(7位)、そしてAmazon映画2本――ジェイソン・モモア(『アクアマン』)とデイヴ・バウティスタ(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』)が異母兄弟に扮する『レッキング・クルー』(9位)、『メリーに首ったけ』のピーター・ファレリー監督が贈るお下劣コメディ『ボールズ・アップ』(10位)がトップ10入りを果たした。
(海外ドラマNAVI)






