全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。「オリジナルドラマ」「非オリジナルドラマ(※放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングを紹介しよう。
配信ランキング(ニールセン調べ)
2024年12月30日(月)から2025年1月5日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『イカゲーム』(Netflix/計16話)...45億9500万分
- 『ヴァージンリバー』(Netflix/計64話)...13億9000万分
- 『ランドマン』(Paramount+/計9話)...13億分
- 『ミッシング・ユー』(Netflix/計5話)...10億2400万分
- 『イーヴィル:超常現象捜査ファイル』(Netflix/Paramount+/計50話)...7億3600万分
- 『特殊作戦部隊:ライオネス』(Paramount+/計16話)...4億4100万分
- 『ブラック・ダヴ』(Netflix/計6話)...4億2200万分
- 『ノー・グッド・ディード ~麗しの家~』(Netflix/計8話)...4億1700万分
- 『サイロ』(Apple TV+/計18話)...4億1700万分
- 『ビーストゲーム』(Amazon Prime Video/計4話)...3億9800万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『ブルーイ』(Disney+/計154話)...12億3500万分
- 『イコライザー』(Netflix/Paramount+/計63話)...10億6000万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Hulu/Netflix/計439話)...10億5000万分
- 『デクスター』(Netflix/Paramount+/計96話)...9億8500万分
- 『ボブズ・バーガーズ』(Hulu/計281話)...9億1200万分
- 『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』(Max/計281話)...8億6200万分
- 『LOST』(Hulu/Netflix/計121話)...7億800万分
- 『ファミリー・ガイ』(Hulu/計435話)...6億7400万分
- 『フレンズ』(Max/計243話)...6億6400万分
- 『スポンジ・ボブ』(Paramount+/計292話)...6億3600万分
映画
- 『Horizon: An American Saga - Chapter 1(原題)』(Max/Netflix)...7億5300万分
- 『6888郵便大隊』(Netflix)...6億5800万分
- 『セキュリティ・チェック』(Netflix)...6億5800万分
- 『マッドマックス:フュリオサ』(Max/Netflix)...5億6200万分
- 『レッド・ワン』(Amazon Prime Video)...4億4600万分
- 『インターステラー』(Netflix/Paramount+)...4億3100万分
- 『デューン 砂の惑星PART2』(Max/Netflix)...3億7200万分
- 『白鯨との闘い』(Netflix)...3億6800万分
- 『ザ・ウォッチャーズ』(Max/Netflix)...3億3000万分
- 『ゴジラxコング 新たなる帝国』(Max/Netflix)...3億2800万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
他を圧倒する成績でトップをキープしたのは、韓国発の大ヒットシリーズ『イカゲーム』。12月26日(木)に3年ぶりの新シーズン(全7話)がリリースされると、1週目に続いて2週目のこの週も40億分超の視聴時間を記録。45億9500万分と、2位の『ヴァージンリバー』(13億9000万分)に3倍以上の差をつけた。米Deadlineによれば、2週連続の40億分超えは「Netflixで最も見られた海外ドラマ(英語作品)1位」の座に立つ『ウェンズデー』が2022年11月に成し遂げて以来の快挙! なお、発表される数値はシーズンごとに分かれてはいないが、Netflixによるとこの週の視聴時間の8割はシーズン2に属するという。
オリジナルドラマ部門の4位に新たに入ったのはミステリードラマ『ミッシング・ユー』。Netflixで次々と新作をリリースする人気作家ハーラン・コーベンの新作で、2024年元旦の配信開始後に歴代トップ10入りを果たした前作『偽りの銃弾』にあやかったのか、ちょうど1年後の2025年1月1日(水)に封切られた。今回は計5話と、前作より3話少ないことを考えると、悪くないスタートだろう。『偽りの銃弾』を含むコーベン作品常連のリチャード・アーミティッジも出演する本作の主人公はカット・ドノヴァン刑事。デートアプリの中に、11年前に突然姿を消した婚約者のジョシュの画像を発見したことから、カットは自分の父親が殺害された事件をめぐり、長年隠されてきた過去の秘密を掘り返すことになる…というストーリーだ。
そのほかには、昨年11月半ばから配信がスタートしたシーズン2がこの時点で全10話のうち8話に到達と、佳境を迎えるSFドラマ『サイロ』が9位に、12月19日(木)より順次お披露目されているリアリティ番組『ビーストゲーム』が10位に入った。前者がニールセンのランキング入りしたのは今回が初めて。そして後者は、「現実世界の『イカゲーム』」と銘打ち、1000人の参加者がテレビ史上最高額の賞金500万ドルをかけて争う。海軍特殊部隊相手に鬼ごっこを繰り広げたり、親友をいくらで裏切るかの選択を迫られたりと、過酷なお題が続く。
映画部門は、クリスマスを過ぎたことでここ数週間にわたってランクインしてきた関連作品が軒並み圏外に。そんな中でトップに立つのは、ケヴィン・コスナーが監督・脚本・主演を兼ねる西部劇シリーズの1作目『Horizon: An American Saga - Chapter 1(原題)』。ケヴィンが1988年頃から構想を抱いていたという同シリーズはすでに3作分の撮影が完了し、4本目に取りかかっているところだとか。そのほかには、2024年に日本でも公開された4作(『マッドマックス:フュリオサ』『デューン 砂の惑星PART2』『ザ・ウォッチャーズ』『ゴジラxコング 新たなる帝国』)もトップ10入りしている。そのうち唯一シリーズ作品ではない『ザ・ウォッチャーズ』は、M・ナイト・シャマラン(『シックス・センス』)の娘イシャナの長編監督デビュー作となるサスペンス・スリラー。道に迷ったヒロインは、見知らぬ森でほかの3人の男女とともにガラス張りの部屋に閉じ込められ、謎の存在に毎晩監視されることに…。父親譲りの予測不能な展開が幕を開ける。
(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』シーズン2は独占配信中