『グッド・オーメンズ』作者ニール・ゲイマン、新たな性的暴行疑惑が浮上

人気ドラマ『グッド・オーメンズ』の原作者で、脚本・製作総指揮も兼任したニール・ゲイマンに対して、新たな性的暴行疑惑が浮上していることが明らかとなった。米The Hollywood Reporterが報じている。

 

8人の女性へのインタビューに基づいた新たな告発

2024年7月、Tortoiseが記事とポッドキャストで、女性二人がゲイマンを性的暴行で告発していると報道し、撮影中だった『グッド・オーメンズ』シーズン3が一時中断に。現在、同ポッドキャストでは5名の女性がゲイマンから受けた性的暴行の内容が生々しく報じられており、その告発を受け、番組から身を引くことを提案していたゲイマンは最終的にシーズン3から降板。シーズン3は、90分の全1話構成で締めくくられることになった。

1月13日(月)にNew York誌が、「There Is No Safe Word(安全な言葉は存在しない)」と題したリラ・シャピロによる記事を掲載し、8人の女性へのインタビューに基づき、ゲイマンに対する新たな告発を詳述している。

その一つは、ゲイマンと元妻アマンダ・パーマーのベビーシッターだったスカーレット・パブロヴィッチさんによるもので、彼女は、2022年2月にニュージーランドにあるゲイマン宅の裏庭のバスルームで、ゲイマンに性的暴行を受けたと主張。さらに彼女は、ホテルの部屋のベッドでも、毛布の下でゲイマンから暴行を受けたと述べている。

別の申し立てでは、ブレンダ(仮名)という女性が、1990年代に著書のサイン会でゲイマンと出会い、数年後にホラーコンベンションで性的関係を持ったと明かしている。ブレンダさんは、「彼には台本があるようでした。すぐに彼は、私に“マスター”と呼ぶように求めました。まるで彼は、私とは何の関係もない儀式に参加していたかのようでした」と語ったとのこと。New York誌の報道に対し、ゲイマンは代理人を通じて、「女性たちとは合意の上で関係を持った」と主張しているという。

ゲイマンはTortoiseの報道についても、非合意の性行為に関するいかなる告発も強く否定し、さらに、シーズン3からの降板が罪を認めることと同義ではないとも強調していた。

今後、ゲイマンの新プロジェクトとして、Netflixによる『サンドマン』シーズン2とAmazon製作のミニシリーズ『Anansi Boys(原題)』が控えている。さらなるゲイマンに対する告発が、これらのシリーズの製作や配信に影響するかどうかは不明だ。

『グッド・オーメンズ』シーズン3の配信開始時期は未定。シーズン1~2はAmazon Prime Videoにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:New York Magazine X公式アカウント(@NYMag)