『オンコール』は『シカゴ』シリーズと同じ世界線?クリエイターが語る

『プリティ・リトル・ライアーズ』のトローヤン・ベリサリオが主演を務める刑事ドラマ『オンコール』。日本でもAmazon Prime Video(アマプラ)で独占配信が開始したばかりの本作だが、手がけたのは数多くのヒット作を生み出してきたディック・ウルフの制作会社。そこで気になるのが、ウルフの代表作である『シカゴ』シリーズなど別のドラマとの繋がりについて。今後、クロスオーバーが期待できるのかどうかクリエイターが回答した。

 

初の試みだらけの『オンコール』

ディック・ウルフといえば、『LAW&ORDER』『FBI』『シカゴ』シリーズなどアメリカを代表する数々の名ドラマの生みの親として知られているが、今回彼の制作会社Wolf Entertainmentが手がけた『オンコール』は同社にとって初のストリーミングサービス向けの作品であり、1話30分構成、そしてディックの息子エリオット・ウルフとティム・ウォルシュが手がけたはじめてのドラマだ。

長年の間、同社でデジタルコンテンツの部長として携わってきた息子のエリオット。30分構成という『オンコール』のアイデアも、SNSでまだショート動画が出始めだった頃に思い付いたものだという。

そんな初だらけの『オンコール』について、エリオットは以下のように語っている。

「僕たちは、二人とも何か証明しなくてはならないという思いを抱えていたんです。自分たちで課した使命感のようなものを持っていました。それは単に素晴らしい作品を作るだけでなく、これまで手がけてきたすべてのもの、そして今日のテレビ界で目にするすべてのものとは異なる感覚を持たせることでした」

「アドレナリン全開で迫力満点の警察ドラマ」と称されている本作では、ボディカメラやダッシュボードカメラ、スマートフォンの映像を組み合わせてドキュメンタリー風の効果を生み出し、コミュニティを守り、奉仕することの道徳観を探求していく。

その手法について、「他のWolf Entertainmentのドラマとは異なり、ストーリーラインは登場人物たちの仕事中のみを追い、家庭での様子は描かない。これは当初からの選択であり、本作は警察官という職業を持つ人間についての物語であり、それがすべてのキャラクター開発の核心となっているんだ」と説明している。

『シカゴ』『LAW&ORDER』『FBI』とつながる?!

Wolf Entertainmentが手掛ける米NBC放送ドラマは9作品にもおよび、そのすべてが同じユニバースを共有しているが、『オンコール』はどうなのだろうか? 「世界線がつながるまではそうじゃないですね」と、はにかんで答えたエリオット。「多くの人が、同じユニバースではないかという証拠を探そうとすると思いますが、本作は西海岸が舞台なので。飛行機で移動しなくてはなりません。今後、どうなるでしょうか」

完全に否定はしなかっただけに、今後の展開に期待したい。

『オンコール』はPrime Videoで独占配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:Variety

Photo:(C) Amazon MGM Studios