来たるシーズン5で終了することが決定しているAmazon Prime Videoの大人気ドラマ『ザ・ボーイズ』。そんなファイナルシーズンについてキャストと制作陣が語った。米Varietyが伝えている。
ホームランダー主役のスピンオフ!?
すでに制作が始まっている最終章でどのようなフィナーレが待ち受けているのか、詳細について伏せられている中、クリエイター兼ショーランナーのエリック・クリプキが「終わりの時は本当に楽しい」とSAG-AFTRA(全米テレビ芸術科学アカデミー)主催のイベントで語った。
「大変だけど、感情面ではまだ実感が湧いていない。とはいえストーリーの観点だけで言えば、次のシーズンに物語を引き継ぐ必要がないというのは、本当に刺激的な形で思い切った展開を描ける自由を与えてくれる」
このトークセッションにはホームランダー役のアントニー・スターやMMことマザーズミルク役のラズ・アロンソ、Aトレイン役のジェシー・T・アッシャーも登壇。アントニーは、作品をいつ終わらせるかの決定権をクリプキら制作陣に託してくれたAmazonに感謝しているという。
「なんて最高な場所にいるんだろうとちょうど考えていた。だって、まったく予期せずに作品が打ち切りになるというのはよくあることだから。でも僕たちは撮影初日の時点で、シーズン5まで続くと聞いていた。そう聞かされた時は“どうかな。まあ、うまくいくかどうか見てみよう”って感じだったけど、それが結局素晴らしいんだ。また戻ってこられることも、いつ作品から離れるかも知っている。みんな本当に仲がいいからこれからも連絡を取り続けると思うけど、(撮影中の)一緒に過ごす一つひとつの瞬間を最大限に活かすつもりだよ。(いつ終わるかが)事前に分かっているからこそできることだね」
そんな最終シーズンに向けて、アントニー演じるホームランダーは文字通り“トラウマそのもの”になるとクリプキは強調する。シーズン4で大統領就任式を前に、より“自由”な世界の事実上のリーダーとなったホームランダーについて「ホームランダーは文字通りトラウマそのもの。彼がとても美しく演じているのは、神になりたがっているけど、実際はただの人間であるということ。それが少しずつ、いや、もしかすると急速に彼を狂わせている」とクリプキは説明する
「年を取ることや不安、自分を愛してほしいといったことに対する思いに対処するのは、とても普通の人間らしいことだけど、すべて彼にとっては忌まわしいこと。彼はそれらを必要としていると同時に、嫌悪感を抱いているんだ」
アントニーが冗談交じりにホームランダーのスピンオフをぜひともやりたいと言うと、クリプキはすかさず「『Homefree』が2025年にリリースされるよ」とホームランダー主役のシットコムのタイトル案を披露。軽快な掛け合いで相性の良さを見せていた。
『ザ・ボーイズ』最終シーズンのリリース時期など、続報が入り次第お伝えしたい。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Variety
Photo:『ザ・ボーイズ』© Amazon MGM Studios © Amazon Content Services LLC