ただいま米Maxにて製作が進められている『ハリー・ポッター』ドラマ版は『ファンタスティック・ビースト』の終わりを意味するとジュード・ロウがVarietyに語った。
「ファンタビ」の将来についてコメントしたジュード・ロウ
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』と『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』で若かりし頃のダンブルドアを演じてきたジュード・ロウ。Varietyの表紙を飾った彼は取材の中で現在製作が進められている『ハリー・ポッター』のドラマ版について言及。J・K・ローリングの原作に忠実に一冊を1シーズンかけて映像化していくというドラマ版に対して自身の見解を示した。
「今は一旦保留になっていることはわかってる」と「ファンタビ」の将来についてコメントしたジュード。「僕の推測だけど、いまTVドラマとして『ハリー・ポッター』を作ってるから、そこにエネルギーを注ぐんじゃないかな。なにか兆しがあるかどうかは全く聞いていないけれど」
2016年に『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で始動した「ファンタビ」シリーズ。ローリングが共同脚本に名を連ねて製作された映画は全世界8億1,400万ドルという巨額の興行収入を達成。しかし続く第2弾と第3弾は軌道に乗ることができず、第1作ほどの結果を出すことはできなかった。
当初ローリングは「ファンタビ」シリーズとして全5作を計画。アカデミー賞受賞俳優エディ・レッドメイン(『リリーのすべて』)を主演に据え、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーを主人公にした物語で新たなファン層を開拓してきた。しかしComicBook.comの取材に応じたエディも当初の予定通りにシリーズが製作されるのかについて懐疑的であることを告白。
「彼らはきっとニュートの最後を見たのだと思う。それがとてもフランクな答えじゃないかな。でもそれが僕が知る限りのことだね。ワーナーやJ・K・ローリングと話す必要があるだろうけれど、現時点で僕が知る限りはそういうこと」と話していた。
第2作から参戦することになったジュードがローリングと初めて話したのは2017年とのこと。ダンブルドアの若き日を演じる彼は「ファンタビ」で描かれるダンブルドアの物語について全貌を聞いたという。
「作品がどこに向かおうとしていたのか、とてもはっきりとした方向性の感覚をもっていた」と振り返るジュード。ローリングから渡されたいくつものメモ書きの中には、ダンブルドアが自身を怪物と見るという内容も含まれていたとか。「だから彼はニュートが好きだったんだ。ニュートは怪物の面倒を見てあげるからね」
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、宿敵グリンデルバルトとダンブルドアがかつて恋愛関係にあったことが明かされ、ダンブルドアは同性愛者としての自分のアイデンティティと葛藤する。
「彼は恋をしていたがために、欺かれてしまったという罪悪感をずっと抱えていたと思う。それが彼に付きまとってきた。彼は自分の心を信じていたから愛されることはできないと気がついたんだ」と役について説明するジュード。「彼の心が大好きだし、だから演じることも好きだった。役に入るのがいつも楽しかったよ」とダンブルドア役を演じることを非常に楽しんでいたことを明かした。
『ハリー・ポッター』ドラマ版は現在、キャスティングが進行中。2026年の公開を目指している。
『ハリー・ポッター』映画シリーズ全8作はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)、Hulu、Netflixなどで配信中。(海外ドラマNAVI)
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