全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。「オリジナルドラマ」「非オリジナルドラマ(※放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングを紹介しよう。
配信ランキング(ニールセン調べ)
2024年9月23日(月)から9月29日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『モンスターズ:メネンデス兄弟の物語』(Netflix/計9話)...23億9600万分
- 『こんなのみんなイヤ!』(Netflix/計10話)...10億4100万分
- 『Mr.マクマホン:悪のオーナー』(Netflix/計6話)...9億800万分
- 『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』(Prime Video/計15話)...7億3300万分
- 『理想のふたり』(Netflix/計6話)...5億5600万分
- 『マーダーズ・イン・ビルディング』(Hulu/計35話)...4億2900万分
- 『タルサ・キング』(Paramount+/計12話)...4億1900万分
- 『エミリー、パリへ行く』(Netflix/計40話)...4億500万分
- 『The Circle(原題)』(Netflix/計89話)...3億9500万分
- 『アガサ・オール・アロング』(Disney+/計3話)...3億6500万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『Bob's Burgers(原題)』(Hulu/計272話)...8億4400万分
- 『ブルーイ』(Disney+/計154話)...8億1300万分
- 『ファミリー・ガイ』(Hulu/計433話)...7億1300万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Hulu/Netflix/計432話)...6億6500万分
- 『ギルモア・ガールズ』(Netflix/計153話)...6億2300万分
- 『スポンジ・ボブ』(Paramount+/計292話)...5億3200万分
- 『ココメロン』(Netflix/計29話)...5億1100万分
- 『プリズン・ブレイク』(Hulu/Netflix/計90話)...5億1000万分
- 『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』(Max/計281話)...4億9700万分
- 『フレンズ』(Max/計243話)...4億9600万分
映画
- 『インサイド・ヘッド2』(Disney+)...18億1800万分
- 『ねこのガーフィールド』(Netflix)...6億9400万分
- 『レベル・リッジ』(Netflix)...3億3000万分
- 『ウルフズ』(Apple TV+)...3億200万分
- 『ジェイルブレイク:愛の逃避行』(Netflix)...2億9500万分
- 『アグリーズ』(Netflix)...1億8700万分
- 『ウィル&ハーパー』(Netflix)...1億7100万分
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(Netflix)...1億6300万分
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』(Max/Peacock)...1億5800万分
- 『アメリカン・ギャングスター』(Netflix)...1億4800万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
前週に初登場でいきなり総合部門のトップに立った『モンスターズ:メネンデス兄弟の物語』は、この週も首位をキープ。ヒットメイカーのライアン・マーフィーが手がける実録犯罪をテーマにしたアンソロジーシリーズ新作の視聴時間は23億9600万分と、解禁直後の4日間で記録した17億1600万分をさらに上回った。大反響を巻き起こしている影響で、両親殺害の罪で終身刑を科されたメネンデス兄弟に対して検察が量刑見直しと仮釈放を勧告すると発言したり、一家の住んでいた邸宅の敷地内にファンが不法侵入したりといったことも起きている。
それに次ぐ総合部門2位につけたのは、9月25日(水)に配信開始となった『インサイド・ヘッド2』。2015年の前作から9年ぶりに作られた続編は、日本でも興行収入50億円を突破するなど公開時も大ヒットを記録していたが、ストリーミングでも18億分強を計上。
総合部門に初登場したのはほかに、26日(木)に始まったクリステン・ベル(『グッド・プレイス』)、アダム・ブロディ(『The O.C.』)共演のロマコメドラマ『こんなのみんなイヤ!』が3位、25日スタートのレスリング界を舞台にしたドキュメンタリー『Mr.マクマホン:悪のオーナー』が4位に。
2週前まで首位だった犯罪ミステリー『理想のふたり』は今回、視聴時間がおよそ半減(10億1300万分→5億5600万分)となり、毎週シーズン2の新エピソードがリリースされる『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』(7億3300万分)に抜かれてオリジナルドラマ部門の5位に下がった。オリジナルドラマ部門では同じように、『マーダーズ・イン・ビルディング』、『タルサ・キング』、『エミリー、パリへ行く』、『アガサ・オール・アロング』という、新シーズンがリリースされたばかりだったり新エピソードが毎週配信される作品がトップ10圏内に入っている。
前週、非オリジナルドラマ部門で10位の作品と同じ視聴時間の9位と、崖っぷちに立っていた『プリズン・ブレイク』は一つ順位を上げて8位に。視聴時間はほぼ横ばい(5億900万分→5億1000万分)だったが、前週6位の『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』が9位に後退するなど、ほかの作品が数字を落としたこともあって持ちこたえている。
映画部門では、前述の『インサイド・ヘッド2』が2位以下に大差をつける中、27日(金)より配信のジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット共演作『ウルフズ』が3億分あまりで4位にランクイン。さらに、犯罪ドキュメンタリーの『ジェイルブレイク:愛の逃避行』が5位、人気俳優のウィル・フェレルとコメディの脚本家ハーパー・スティールのロードトリップを追ったドキュメンタリー『ウィル&ハーパー』が7位、大ヒットシリーズ1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』が9位に新たに入った。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『モンスターズ:メネンデス兄弟の物語』© 2024 Netflix, Inc.