シーズン7で幕を下ろすミリタリー・アクションドラマ『SEAL Team/シール・チーム』。昨今、終了の決定が覆ることも珍しくないが、本作も何らかの形で復活する可能性は残されているのだろうか? 主演デヴィッド・ボレアナズが自身の意見を語ったとTV Insiderが伝えている。
続けることに興味はない
アメリカ海軍の特殊部隊“ネイビーシールズ”の精鋭部隊である“ブラボー・チーム”の活躍を描いた『SEAL TEAM/シール・チーム』。本国では現地時間8月11日(日)から、ファイナルシーズンが解禁され始めた。
「トラウマになっているのは最初の殺しだ。それをどうやって対処する?シーズンの始まりに“OK、これはこのキャラクターのサイクルを締めくくるのに完璧な方法だ”って感じた」とTV Insiderの取材に応えた主人公ジェイソン・ヘイズを演じ、製作総指揮も務めるデヴィッド・ボレアナズ。
「それこそがあるべき終わり方だとわかっていたし、脚本家たちによるストライキに入る前に僕はもう終わったと悟っていた。もうこの番組を続けることに興味はないという意思を表明していたんだ。仮にあと2シーズン、1シーズンやりたいと言われても、僕はやめるつもりだった。それからストライキが起きて6カ月経った時にはすでに決定がなされていたんだ」と終わりの時を迎えたという考えがあったことを明かした。
もう終わりの時がきたと感じたのには、いくつか理由があったと話すデヴィッド。「肉体的にも精神的にも僕の身体はキャラクターと一致しているところがあって、これ以上続かないなってわかってた」「僕にとってはすごくはっきりとしていたし、理にかなっているように感じて、そしたら自然と難しいことがほどけていった。だからそんなに難しい決断というわけではなかった」と、迷いがなかったことを話した。
続けて「ジェイソンのキャラクターを、少しアウトサイダーのように見ていた」と話すデヴィッド。「ひとつのシーズンを通して、彼を一度サイドラインに置いて、他のみんなと一緒に指揮を執るのを見てみたけど、合わないと感じた」「その時点でこんな形で続けるの、僕が望むことではないとわかった。それは彼の制服ではないし、彼を突き動かすものでもない。そして、この展開が彼の物語の最終章となることこそ、僕たちがこのシリーズをどれだけ真実味があるように撮りたかったかの証だと思うし、彼に永遠の終わりをもたらす一発かもしれないと考えていたことの証だと思う」と説明した。
「彼は本能的な男で、直感に従って行動してきた」と、ジェイソンの人柄を話し、一番の理解者ともいえるデヴィッド。「ものすごく衝動的だけど、常に糸口を見つけてきた。それが彼のキャラクターで大好きなところ」「それは僕がいつも大切にしてきたこと。彼を演じることがとてもエキサイティングだったという事実は大好きなんだけど、TBI(外傷性脳損傷)やPTS(心的外傷後ストレス)、悪夢の根深さを演じるのは大変だった。僕にとってものすごく大変なことだったけど乗り越えられて喜ばしく思うし。今はそれを手放すことができる」と苦労を振り返った。
映画化の可能性は?
こう聞くとデヴィッドがジェイソンを演じることはもうないかのように聞こえるが、可能性を否定しているわけではないそう。将来リバイバルのような形でジェイソンを再演する可能性については、ネタバレを避けながら「彼がそれをできない可能性もある」と慎重に答えた一方、映画化などの可能性は絶えず考えられるとコメント。リバイバルなどが、物語が終了した直後の設定にする必要はないことを指摘し「映画化のアイデアは常に可能性のひとつだと思う。どの時点の物語でも描くことができるから」と自身の見解を明かした。
映画のみならずシリーズでも前日譚などによってユニバースを拡大する動きは多く見られるだけに『SEAL TEAM/シール・チーム』でも何らかの形で物語が続く可能性はあると言えそうだ。『SEAL Team/シール・チーム』シーズン1~6は、U-NEXTにて配信中。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『SEAL Team/シール・チーム』シーズン5 © 2021 CBS Studios Inc. All Rights Reserved.