ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』が全国の劇場で公開中。このたび、監督のケルシー・マンとプロデューサーのマーク・ニールセンが来日。映画製作の裏側について直撃インタビュー!
『インサイド・ヘッド2』あらすじ
本作の舞台は、カラフルでユニークな感情たちの世界。主人公ライリーを幼い頃から見守ってきたヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの5つの感情たちは、ライリーの幸せのため奮闘する日々を送っていた。
そんなある日、ライリーの頭の中で思春期警報が鳴り響く。困惑するヨロコビたちの前に現れたのはシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシという新たな4つの<大人の感情>たちだった。
突然現れた新しい感情たちは、ヨロコビたちを司令部から追放してしまう。徐々に自分らしさを見失っていくライリー。大人になるためには、ヨロコビやカナシミは必要ないのか。やがてライリーやヨロコビたちは、自分らしさとは何かに気が付いていく。
『インサイド・ヘッド2』監督 & プロデューサー インタビュー
――『インサイド・ヘッド2』では、思春期を迎えたライリーの変化が描かれていましたね。私も自分の思春期の頃を思い出しました。
マン:この作品では、誰もが経験したことのある感情の変化を描きたいと思いました。私たちは、ライリーのような13歳の女の子でもないし、サンフランシスコに引っ越してアイスホッケーをやっているわけでもない。でもある時点では13歳だったんです。もちろん今は違うけどね。みなさんにもぜひライリーの感情の変化に共感してほしいです。
――大ヒットした『インサイド・ヘッド』の続編ということで、どういうことを意識しましたか?
マン:私たちは『インサイド・ヘッド』の大ファンなので、前作に忠実であるとともに、さらにそれを広げるようなストーリーにしようと考えていました。前作の監督だったピート・ドクターは、製作総指揮として本作の制作に関わっています。立場は異なりますが、今回も一緒に素晴らしいアニメーションを作ることができました。
私の大好きな『スター・ウォーズ』シリーズと似ていますね。『スター・ウォーズ』の第一作を監督したジョージ・ルーカスも、続編の『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』では監督とは違う立場で制作にかかわっていました。今回で言えば、ピート・ドクターは、『インサイド・ヘッド』のジョージ・ルーカスみたいな感じです。
――今回は新しく4つの「大人の感情」が登場しましたね。前作で登場したヨロコビたちと比べてより複雑な感情のように感じました。
ニールセン:今回登場した感情であるシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシは、すべて自意識にまつわる感情です。私たち二人ともライリーと同じく10代の子どもがいますが、自意識がわかりやすく顔に出ていると感じることがあります。私たち自身も、その頃は周りの目を意識してそういった感情が強く出ていました。だからこそ今回のストーリーでは、この4つの感情を登場させたんです。
――個性豊かなキャラクターのデザインはどのように決まったのでしょうか?
ニールセン:今回は日本人クリエイターの村山佳子さんをはじめとする、キャラクター・アート・デザイナーが監修に関わっています。前作の『インサイド・ヘッド』から登場しているヨロコビたち5つの感情は、シンプルかつ見ただけでこの感情を表しているとわかるようなデザインになっていました。今回も前作同様、わかりやすい見た目にしています。
マン:見た目だけでなく話し方にもこだわりました。どんな時も退屈で無気力なダリィは、ハスキーボイスでフランス語訛りの英語を話す女性です。このキャラクターは絶対にそうしたいと思ってこだわって決めました。
――確かにダリィのアンニュイな雰囲気にとてもマッチしていましたね。性別も感情によって違いますが、どのように決めていったのですか?
マン:まず、前作から登場している感情のうち、女性のように描かれたのはヨロコビ、カナシミ、ムカムカの3つ、男性のように描かれたのはイカリとビビリの2つです。
ライリー自身は女の子ですが、前作と同じ男女比にしたかったので、どちらかの性別に統一するということは考えていませんでした。そのため新しい感情のうち、シンパイ、イイナー、ダリィは女性、ハズカシは男性として描かれています。
シンパイを女性にしたのは、ヨロコビが自分とシンパイを比較し落ち込む描写があったので、ヨロコビと同性にしたいと思ったからです。それにライリーの頭の中のシンパイが男性の声だと違和感がありました。新キャラクターのうち、イイナー、ダリィは女性、ハズカシは男性として描かれていますが、なぜかそれがしっくりくると感じたんです。そこについては制作陣の中でも特に反対意見は出ませんでした。
――今回は思春期の女の子の変化がリアルに描かれていましたね。
ニールセン:ライリーズ・クルーという13歳から16歳の女の子たちに協力してもらったんです。4か月ごとに新しいバージョンの絵コンテに色を付けたりしたものなどを渡してオンラインで感想を聞いていました。ライリーに共感できたかどうか、女の子同士の関係をリアルに描けているかどうか、あとは今どきの女の子のしゃべり方に違和感が無いかなども確認してもらいました。
――ライリーズ・クルーというのはどんな女の子たちなんですか?
ニールセン:全米のさまざまな団体にコネクションがある人に依頼して集めてもらった女の子たちです。できるだけいろいろな地域から、意見をしっかりといえる子を集めてほしいとお願いしました。
マン:実際、彼女たちのリアルなフィードバックはとても参考になりました。はじめて直接会ったのはロサンゼルスでのプレミアイベントでしたが、彼女たちをまさにセレブリティのように扱いました。彼女たちの助力があったからこそ出来上がった作品なので、当然ですよね。
――『インサイド・ヘッド3』やショートアニメ、スピンオフの可能性はありますか?もしあるとしたらどんな展開になるのでしょうか。
ニールセン:何かいいアイデアあるかな? 今回は、『インサイド・ヘッド2』の製作で時間がいっぱいで、それ以上のことを考える時間はありませんでした。今は、ミニシリーズより長編映画にエネルギーを集中させようという方針に会社自体が変わったのもありますね。でも広げようと思えばいろいろと模索できる世界ではあります。
今回登場していない感情もいますし、ライリーもまだ13歳なので、この後の人生でいろいろな変化が起こるでしょう。でも今は続編よりも、終わったらどこに休暇に行こうかぐらいしか考えていません。続編についてアイデアがあればぜひ教えてください(笑)
――ありがとうございました!
『インサイド・ヘッド2』公開情報
ディズニー&ピクサー映画最新作『インサイド・ヘッド2』は、2024年8月1日(木)より全国の劇場で公開中。
(海外ドラマNAVI)
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