リドリー・スコットが製作総指揮を務め、超自然的な恐怖をテーマにした米AMCのアンソロジーシリーズ『ザ・テラー』。新シーズンがおよそ5年ぶりに制作されることが分かった。
2019年のシーズン2が最後となっていたが…
ヴィクトリア時代に極地探検へ向かった船員たちの恐怖体験を描くシーズン1が2018年、第二次世界大戦中に強制収容所に収容された日系アメリカ人を描くシーズン2が2019年に放送されて以来、新シーズンは制作されていなかった『ザ・テラー』。
久々に発注された全6話のシーズン3は、2012年に出版されたヴィクター・ラヴァルの小説「The Devil in Silver(原題)」を元にしており、主人公は労働者階級のペッパー。もともと運がなく気も短い彼は、なぜか精神病院で働くことになるが、患者や医師を相手に苦労するうち次第に追い詰められていき、自分の中にいる悪魔に気づく…というストーリーだ。
原作者のラヴァルが、クリストファー・キャントウェル(『ホルト・アンド・キャッチ・ファイア 制御不能な夢と野心』)とともに脚色を手掛ける。最初の2話でメガホンを取るのは、『ガールファイト』『戦慄の絆』のカリン・クサマ。2025年にお披露目予定。
AMCのエンターテインメント部門の責任者ダン・マクダーモットは、「『ザ・テラー』は、歴史的な出来事と超自然的な恐怖に取りつかれたキャラクターを組み合わせてすでに忘れがたい2シーズンをファンに届けてきました。『The Devil in Silver』は人気・評価の高い過去シーズンに続くものになるでしょう。ヴィクターの不穏な小説をクリストファー、カリンも加わった素晴らしいチームで映像化できることを楽しみにしています」と述べた。
2020年に当時のAMCのボスであったサラ・ベネットは、『ザ・テラー』は3シーズン続ける想定だと述べていたが、およそ5年ぶりの新シーズンがシリーズ最後の作品となるのだろうか。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
Photo:『ザ・テラー』©Nadav Kander/AMC