『SUITS/スーツ』リック・ホフマン10年ぶりの映画出演でキャスト&観客を魅了!?『サンクスギビング』

クエンティン・タランティーノ&ロバート・ロドリゲスが仕掛けた2007年の映画『グラインドハウス』の劇中で流れたフェイク予告編を、鬼才イーライ・ロスが長編映画化したホラー映画『サンクスギビング』が12月29日(金)より全国公開となる。同作のキャストに名を連ねるのは、これが10年ぶりの映画出演となるリック・ホフマン(『SUITS/スーツ』)だ。

イーライ・ロス監督とは長い付き合い

ハリウッドで長く活躍する監督たち、タランティーノとロドリゲスといえば、1994年のオムニバス映画『フォー・ルーム』でそろって監督を務めたり、1996年の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』でロドリゲスがメガホンを取ってタランティーノは俳優として出演したりと、付き合いが長いことで知られる。そんな二人が2007年に手掛けたのが、タランティーノが好きだった“グラインドハウス”(B級映画を2本立て、3本立てで上映する映画館の総称)にオマージュを捧げる形で制作された『グラインドハウス』。両監督がそれぞれホラー映画を競作し、2本立ての形態で上映された。その本編の前には、実在しない映画の予告編4本が流れたことも話題を集めたが、そのうちの一本、ホラー界の鬼才ロスによるフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』はこれまでホラーファンから「実在しない最高のホラー映画」と称されてきた。そのフェイク予告編を自ら映画化した『サンクスギビング』でおよそ10年ぶりに本格ホラーに挑んだロスは、「これ以上の映画は撮れない。思い残すことはない」と語っている。

一年に一度の祝祭である感謝祭(サンクスギビング)の日に起こった大型量販店での暴動事件をきっかけに、高校生たちやその家族が次々と残虐な殺人事件に巻き込まれていく『サンクスギビング』。本作で、その大型量販店の経営者であるトーマス・ライトを演じるのがベテラン俳優のリックだ。日本でドラマ化されたことでも知られる人気リーガルドラマ『SUITS』で、愛すべき憎まれっ子ルイス・リットを演じて人気を得たリック、実はロスとの関係は長く、同監督の2005年の映画『ホステル』にも出演している。近年ドラマ界で活躍していたリックにとって、『サンクスギビング』はおよそ10年ぶりにメインキャストとして出演する映画となった。

サンクスギビング

『サンクスギビング』でリック演じるトーマス・ライトは、物語の舞台であるマサチューセッツ州プリマスの町の権力者で、美しい妻、娘とともに順風満帆の人生を送っているはずだったが、奇しくも自身が経営する店でブラックフライデーのセール中に起こった大事件によって、恐怖のどん底へ突き落されるという役どころ。そんな彼は撮影現場で大人気だったようで、監督はもちろん共演した若手俳優からも慕われていた模様。リック演じるトーマスの娘ジェシカ役の女優であるネル・ヴェルラークは「彼は素晴らしい人です。私たちはすぐに仲良くなりました」とリックの人柄を称える。“世界で最も稼ぐTikToker”と言われ本作にギャビー役で出演するアディソン・レイも「きっとみんな、『サンクスギビング』を観たらリックのことを好きになると思う!」と太鼓判を押す。恐怖のサンクスギビングを生き延びるために形相を変えて奮闘する、リックのキャリア史上最狂の演技を劇場で確認してみては?

ドラマファンにとっては、リック以外にも、『グレイズ・アナトミー』のパトリック・デンプシー、『ゾンビーズ』シリーズのマイロ・マンハイム、『WALKER/ウォーカー』のジェイレン・トーマス・ブルックスらが出演しているのもポイントだろう。

感謝祭(サンクスギビング)発祥の地マサチューセッツ州プリマス。一年に一度の祝祭に沸き立つ人々だったが、突如、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が起こる。その後も一人、また一人…と消えてゆく住民たち。彼らは皆、調理器具を凶器に、感謝祭の食卓に並ぶご馳走に模した残酷なやり方で殺害されていた。街中が恐怖のどん底に突き落とされる中、地元の高校の仲良しグループのジェシカたちは、ジョン・カーヴァーを名乗る謎のInstagramの投稿にタグ付けされたことに気づく。そこには豪華な食卓が用意され、自分たちの名札が意味深に配されていた…。

サンクスギビング

映画『サンクスギビング』は12月29日(金)より全国の映画館にて公開!(海外ドラマNAVI)