Amazonが、『シェルター』をはじめとした複数のオリジナルドラマの打ち切りを発表した。米Deadlineが伝えている。
数シーズン続く可能性もあった!?
一度はシーズン更新した『ペリフェラル ~接続された未来~』と『プリティ・リーグ』の即時キャンセルを数ヵ月前に発表していたAmazonが、新たに『ホラー・オブ・ドロレス・ローチ』と『シェルター』を1シーズンで、『ウィズ・ラブ』を2シーズンで打ち切ることが明らかに。
ハリウッドではダブルストライキの影響を受けて放送局や動画配信サービスが次々と作品の打ち切りを発表しているが、それ以前から予算削減の切り札として脚本付きシリーズは減少傾向にある。
8月に配信開始となったミステリードラマ『シェルター』は、『ステイ・クロース』や『忽然と』などこれまで何度も作品が映像化されてきた人気作家ハーラン・コーベンによる2011年のヤングアダルト小説が原作。主人公の少年ミッキーは父を事故で亡くし、ニュージャージー州のカッセルトンで新たな人生を送ることに。転校した高校でクラスメイトのアシュリーが謎の失踪を遂げたことをきっかけに、静かな郊外のコミュニティに眠る地下世界を発見することになる…というストーリーだ。クリフハンガーで幕を下ろしたことからも更新に期待がかかっていた。
原作者でドラマ版のショーランナーも担当したコーベンは以前、シーズン2の可能性について次のように英Radio Timesに話していた。「視聴者はミッキーやほかのキャラクターがどこへ向かうのか知りたいだろうね。本当に掘り下げ甲斐のある世界だよ。バットレディがここで何をしているのかや、アベオナについては(シーズン1の時点では)その表面をかすったとすら言えない。スプーンやイマの背景もね。みんなに実は隠された秘密があるから、今後のシーズンで明らかにできるといいね。彼らが臨むべきタスクやミッションはもっとあると思う。すべてがどうなるか次第だけど、探求できることはたくさんある」と話し、シーズン2と言わずその先も物語を続けていくことに意欲的な姿勢を見せていた。
「シリーズ当初、3つの謎があった。ミッキーの父は本当に死んだのか? アシュリーはどこにいるのか? そして1990年代のリトルリーグの試合後、幼いディラン・シェイクスに何があったのか? 僕たちはこの3つすべての答えを用意した。一体どれだけ多くの作品が同じことをできるかは疑問だね」
「今、僕たちは(シリーズ最終話で)新たな謎を提示し、みんなは次に何が起きるのか知りたがっているという事実はいいことだよね。キャラクターや物語に没頭し、続きが知りたいとみんなが思ってくれていることを本当に嬉しく思うよ」と話していたコーベン。打ち切りになってしまって世界中のファンが残念がっているに違いない。(海外ドラマNAVI)
Photo:Amazon Original『シェルター』©Amazon Studios