『フレンズ』から学べる、人生において大切なこと

ドラマから教わることって実は多い。社会現象を巻き起こした大人気シットコム『フレンズ』でも、レイチェルやモニカが、日々の生活の中で心に留めておきたい教訓を与えてくれている。(米Screen Rantより)

人生の進む道が違うなら、交際は続けられない

『フレンズ』のメンバーは多くのデートや交際、別れを経験するが、そこから得た貴重な教訓のひとつは、お互いが異なる道を歩むときは、無理に関係を続けないこと。モニカ(コートニー・コックス)がリチャード(トム・セレック)と付き合っていたとき、彼女は家庭を持つことを望んでいたが、リチャードは子どもを望まず、ただ人生を楽しみたいと考えていた。また、レイチェル(ジェニファー・アニストン)は部下のタグ(エディ・ケイヒル)と付き合っていたときに落ち着いた関係への進展を考えていたが、彼はまだ若かった。別れはつらいものだが、彼女たちは自分の人生のために最善の決断を下す。

給料の10%は預金

『フレンズ』のメンバーはお金の面でも苦労していた。シーズン2第14話「極秘ビデオ公開!」の頃、モニカは失業中。悩んだ末に、彼女は両親にお金を借りることにしたが、仕事を辞めたことに動揺されてしまい、さらに、父ジャック(エリオット・グールド)から、こういう時のために給料の10%は預金しておけば問題はないと力説されると、貯金はゼロだと言い出すことが出来ず…。結果的に、モニカはロス(デヴィッド・シュワイマー)にお金を借りることにしたが、父の助言通り、緊急事態に備えて少しでも蓄えを残しておくことは必要だろう。

友人から横取りするべからず

レイチェルとモニカは親友だけど、レイチェルはしばしば友人としてひどい態度を取っていた。まず、レイチェルはモニカが憧れていたジャン=クロード・ヴァン・ダムとのデート(シーズン2第13話)を横取り。その数年後にはチャンドラー(マシュー・ペリー)とモニカの婚約祝い(シーズン7第1話)の直前にロスとキスをしてしまい、モニカから主役の座を奪う。さらに、モニカの結婚式(シーズン7第23・24話)の時にはフィービー(リサ・クドロー)がレイチェルの妊娠検査薬を見つけ、再びモニカからスポットライトを奪う事態に。レイチェルは注目されるのが大好きだったが、親友の晴れ舞台くらいは素直にお祝いしたいもの。

他人が望むあなたではなく、あなたらしくあれ

10年の間で、レイチェルは一度も仕事をしたことがない甘やかされた少女から、パリでのハイブランドの仕事を手にするまでに成長を遂げる。もちろん、それは彼女にとって簡単な道のりではなく、家族、特に父親の期待から自由になるために苦労した。シーズン1第1話では「‟あなたは靴だ“って言われてきた。でも、もし私が財布や帽子になりたかったとしたら? 生き方だってそう」と父親に訴えることもあった。レイチェルの人生は、やり直すのに遅すぎることはなく、自分に正直になればうまくいくということを教えてくれる。

コミュニケーションが重要

『フレンズ』で最も評判が悪いのは、レイチェルとロスの「ブレイク」だろう。この「ブレイク」の意味や「ブレイク」中にできることできないことについては幾度となく議論されていたが、特にレイチェルとロスは「ブレイク」について異なる考え方を持っていた。『フレンズ』の「ブレイク」騒動から得られる最も貴重な教えは、(恋愛でも友情でも)あらゆる人間関係においてコミュニケーションが重要だということ。それが足りないばかりに大きな問題へと発展し、時には他人も巻き込む可能性があることを肝に銘じておくべきだろう。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『フレンズ』©Warner Bros. Entertainment Inc.