1960~70年代に激化した、米ソ宇宙開発競争を歴史改変で描くApple TV+の人気ドラマ『フォー・オール・マンカインド』。そのシーズン3で描かれた月面での銃撃シーンの正確性について、宇宙飛行士がコメントしている。
月面銃撃シーンは正確!
『フォー・オール・マンカインド』シーズン3では、月面で自国の領域を巡って緊迫状態に陥ったアメリカの宇宙飛行士がソ連の宇宙飛行士に向けて銃を撃ち、被弾した相手の宇宙服が燃える展開となった。宇宙飛行士が映画やドラマのシーンについて分析する米Vanity Fairの特集で、NASAの宇宙飛行士であるクリス・ハドフィールドが問題のシーンについて次のように意見している。
「宇宙服の中は酸素が100パーセントだから、すべて燃えてしまうんです。ヒューストンのジョンソン宇宙センターで行われたテストで、宇宙遊泳用のスーツ内に火をつけたことがあります。宇宙服の中ではアルミニウムまで燃えていました。スーツの中に人は入っていませんでしたが、酸素が100パーセントの環境では火花でさえ危険です」
またハドフィールドは、地球上とは対照的に月では空気と酸素がないため、弾丸が真っ直ぐに遠くまで飛ぶことも説明しており、シーズン3の月面銃撃シーンの描写は多少矛盾点があるものの、かなり正確だと論じている。
待望のシーズン4には、エドワード・ボールドウィン役のジョエル・キナマン、ダニー・スティーヴンス役のケイシー・W・ジョンソン、マーゴ・マディソン役のレン・シュミット、ケリー・ボールドウィン役のシンシー・ウー、エル・プール役のクリス・マーシャルが続投。NASAの宇宙飛行士から大統領に転身したエレン役のジョディ・バルフォーはレギュラーから降板し、ゲストとして登場することが明らかになっている。
『フォー・オール・マンカインド』シーズン4は、11月10日(金)よりApple TV+にてリリース開始。シーズン1~3は配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:©Apple TV+