Showtime、『ガタカ』ドラマ化や『クリミナル・マインド』あの人のドラマを取り止め

今年3月にお伝えしたSF映画『ガタカ』のドラマシリーズ化のニュース。米Showtimeの他の複数プロジェクトと共にお蔵入りになると、米Varietyなど複数のメディアが報じている。

SF映画『ガタカ』、『HOMELAND』製作総指揮によってドラマシリーズ化

1997年のSF映画『ガタカ』のドラマシリーズ化プロジェクトが米SHOWTIMEで進んでいることが明らかになった。米Varietyが報じている。 ドラマ版の企画はこれで二度目 シリーズの正確なプロットの詳細はまだ伏せられているが、情報筋によると、『HOMELAND』の製作総指揮で知られるアレックス・...

お蔵入りになったプロジェクトは？

今回、企画が取り止めになった作品は、『ガタカ』ドラマ版のほか、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』のジェイソン・ギデオン役で知られるベテラン俳優のマンディと、彼の妻で女優のキャサリン・グロディの結婚生活に着想を得たコメディドラマ『Seasoned（原題）』。

ほかにも、映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』でオスカー脚本賞を受賞したエメラルド・フェネルが手がける女性主導のアンソロジー『Sweetness（原題）』、『Split（原題）』など複数企画が打ち切られた。

Showtimeコスト削減の一環

今回の動きは、ShowtimeがストリーミングのParamount+と合併した後のもので、部門のCEOを務めるクリス・マッカーシー指揮の元、ShowtimeとParamount全体で開発枠のコスト削減が積極的に行われている。

今週初めには、 Paramount+が『Star Trek: Prodigy（原題）』や『Grease: Rise of the Pink Ladies（原題）』など多くの番組をキャンセルすることが発表された。同様に、Showtimeの長寿シリーズ 『ビリオンズ』もシーズン7で終了することが最近発表されている。

フランチャイズ化にフォーカス

マッカーシーは、サードパーティのプロジェクトよりも、自社が所有するIPを中心にフランチャイズを構築することにフォーカスした戦略を打ち出している。そのために、『ビリオンズ』のスピンオフがすでに制作中であり、『デクスター』のキャラクターを主人公にした新番組の話もある。

情報筋によると、今回頓挫したプロジェクトはすべて外部のスタジオが制作しており、それがお蔵入りになった理由だという。これらのスタジオは今後これらの企画を他に売り込む選択肢を持つことになるようだ。

他の放送局や動画配信サービスといった救済先が見つかれば、企画が再開発される可能性もあるかもしれない。（海外ドラマNAVI）