イドリス・エルバ(『マイティ・ソー』シリーズ)やオリヴィア・コールマン(『女王陛下のお気に入り』)といった大物俳優がイギリスのチャールズ国王のYouTubeチャンネル開設をサポートしていると、米Varietyが伝えた。
大物俳優たちが国王のために一肌脱ぐ
先月戴冠式を終えたチャールズ国王が、新たに環境問題をテーマにしたYouTubeチャンネルを開設するにあたり、イドリスやオリヴィアらイギリス俳優のほか、アメリカ出身のウディ・ハレルソン(『スリー・ビルボード』)らも手を取り合ってサポートしているという。
チャンネル名は「RE:TV」で“気候と生物多様性の危機に対する持続可能な解決策”を示していくという。「RE:TV」はチャールズ国王が2020年に設立した非営利団体の名前でもあり、今回のYouTubeの取り組みによって活動をデジタル分野にも拡大したことになる。
この団体は、世界規模の革新的な環境プロジェクトについての100を超える短編をこれまでに制作し、Bloomberg や WaterBear などのプラットフォームで公開してきた。この度、独自のYouTubeチャンネルを持ったことで、コンテンツを直接オンラインでお披露目することができるようになる。
開設を記念して、RE:TVは3分半程度の動画を公開。「The Speeches: 50 Years of Speaking Up For The Planet(原題)」というタイトルの動画では19名の俳優をはじめ環境活動家も登場し、チャールズ国王がまだプリンス・オブ・ウェールズだった時代から長きにわたって届けてきた環境に関する演説の一部を引用してスピーチ。その俳優の顔触れには、前述したオスカー女優のオリヴィアやイドリス、ウディに加えて、グレン・クローズ(『ダメージ』)なども登場。一方、ハリウッドきっての環境活動家として知られるレオナルド・ディカプリオの姿は見られなかった。
この映像には洪水で避難する人々や大気が汚染された都会の街並みなども映し出されており、改めて気候変動などの環境問題の深刻さについて気づかされる。今後も俳優たちによるこうした動画が「RE:TV」で見られるのか、チャールズ国王が力を入れる「RE:TV」の活動に期待したい。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Variety
Photo:イドリス・エルバ ©Hubert Boesl/FAMOUS