日本にもファンの多い英国発のご長寿SFアドベンチャーシリーズ『ドクター・フー』。新シーズンでその15代目ドクターに就任する『セックス・エデュケーション』のンクーティ・ガトワは、新作映画『バービー』の現場で『ドクター・フー』最大のファンを自称する共演者から大きな賛辞を得たという。
作品を愛するあまり、バッタもんを着用!?
米Entertainment Weeklyによると、その熱狂的なファンとは意外にもライアン・ゴズリング(『きみに読む物語』『ラ・ラ・ランド』)だそう。この夏一番の大作として注目を集めている映画『バービー』の撮影が行われていた昨年5月、英BBCによって新ドクターにンクーティが指名されたことが発表された。
その際にンクーティは、『バービー』で共演したライアンが作品の熱狂的な大ファンであることを知ったそう。「僕が控えているトレーラーにライアン・ゴズリングが“『ドクター・フー』なんて世界で一番イケてるドラマじゃん! 俺、めっちゃファンなんだよ”って感じに飛び込んできたのを覚えてる」と英国版Vogue誌のインタビューで明かしたンクーティ。「“なんてこった! この作品はどんだけ知られてるんだ”って感じだった」と、カナダ出身のハリウッドスターも魅了する『ドクター・フー』の人気ぶりに改めて気づかされたエピソードを明かした。
なお、ライアンのこの発言は決して社交辞令ではないようで、昨年6月にはタイムロードとしてのンクーティがデザインされた『ドクター・フー』のTシャツを着て歩く彼の姿がキャッチされている。このニュースはショーランナーのラッセル・T・デイヴィースの耳にも届いたようで、当時デイヴィースは「違法商品」を着ていたとしてライアンを告訴するという冗談を言っていた。
その後もライアンはイギリスの番組に出演した際に「僕はンクーティの大ファンで、彼は最高にイケてるし、彼がドクターを演じるなんて今起きている中で最も心躍ることって感じだよ」と話すなど、絶賛していた。
しかしンクーティ自身は『ドクター・フー』のオーディションに参加した際、「この役を得られるわけがない」と信じていたそう。「黒人の男がキャスティングされるなんてあり得ない。だからただ楽しんだ」と回想していたが、最終的にはハリウッドスターも羨む大役を掴み取った。
『ドクター・フー』といえばそのキャストの多くは本国イギリスの俳優だが、新シーズンには『Glee/グリー』などで知られるアメリカ出身の俳優ジョナサン・グロフが出演することも決定している。もしかしたら、カナダ出身のライアンも登場なんてことがいつか起きるかも…。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『ドクター・フー』©2014 BBC