“ホラーの帝王”スティーヴン・キングが好きな最近のホラーシリーズ4選

“ホラーの帝王”との異名を誇るスティーヴン・キングは、自身による小説の映画化やドラマ化作品に厳しい批評を下すことが少なくないが、自分が関わっていない実写ホラー作品を手放しで称賛することで知られている。では最近では、どんなホラー・ドラマシリーズをお好きに入りとして挙げているのだろうか? 米Screen Rantが選出したなかから4作品を紹介しよう。

スティーヴン・キングお気に入りホラーシリーズ

『真夜中のミサ』


本作は、Netflix製作によるミニシリーズ。4年間服役した主人公ライリー・フリンが故郷へ戻ると、信じられないような奇跡的な出来事や不可解な事件が続発し、ポール・ヒル神父が町の信仰を活性化させようとしていた。神父を妄信し始めた住民と衰退した町に、真の救済は訪れるのか…? 2021年9月に配信された本シリーズにキングは「圧倒された」と述べ、「美しく撮影された恐怖の物語」と称賛している。

『From(原題)』


米MGM+製作のホラー・ドラマシリーズの舞台は、一度足を踏み入れたら抜け出せず、夜行性の生き物に狙われる恐ろしい町。囚われの身となった人々は平静を維持しながらも脱出の方法を模索するが、周囲の森の脅威から生き延びなければならないことを知る─。本作は、キングがファンを公言していた2015年放送のサスペンスドラマ『ウェイワード・パインズ 出口のない街』を彷彿とさせる要素があり、キングは『From』のコンセプトについて、「見事に描かれている」と称している。

『リグ ~霧に潜むモノ~』


Amazon Prime Video製作によるシリーズ。石油掘削施設「キンロック・ブラボー」の作業員たちは謎の霧によって連絡が絶たれ、スコットランド本土へ戻れなくなってしまう。彼らは生存を脅かす環境や被害妄想の拡大、高まる緊張に対処しながら、帰路につくために奮闘を余儀なくされる。キングが絶賛した他のホラーシリーズよりも超常現象的な要素が強い本シリーズについて、ホラーの帝王は「すごく気に入った」とシンプルにコメントしている。

『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』


Netflix製作による本シリーズは、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞監督賞を受賞したギレルモ・デル・トロが、個人的に収集してきた物を映像化したホラー・アンソロジー。キングは、Netflixにとって初の試みとなるホラー・アンソロジーの「大ファンになった」とコメントし、「ビジュアルが美しい」と批評。鬼才デル・トロの世界観を称えていた。なお、デル・トロはキングのホラー小説「ペット・セメタリー」を映画化したいと公言していることから、近い将来、御代キングとデル・トロのコラボレーションが実現する可能性があるかもしれない。

スティーヴン・キングの小説のドラマ化は?

なお、これまでにスティーヴン・キングの小説をドラマ化したシリーズには、『リーシーの物語』『アウトサイダー』『ザ・スタンド』『ミスター・メルセデス』『ザ・ミスト』などがある。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『真夜中のミサ』© 2023 Netflix, Inc./『リグ ~霧に潜むモノ~』©Amazon Studios/『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』© 2023 Netflix, Inc.