人気ドラマ『TRUE DETECTIVE』シリーズでクリエイターを務めるニック・ピゾラットが、映画『荒野の七人』をリメイクした『マグニフィセント・セブン』のドラマ版を製作し、脚本も務めることが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
黒澤明監督『七人の侍』のリメイク
1960年に公開された『荒野の七人』は、黒澤明監督の『七人の侍』を翻案した西部劇。無法者の一団に支配された寒村の住人たちがなけなしの金を出し合い、無法者たちを撃退するガンマンを雇う。こうして集まった凄腕の男7人の死闘がガン・アクション満載で描かれる。
1998年から2000年にかけては2シーズンにわたってドラマ版『荒野の七人』が放送され、2016年にはアントワーン・フークア監督によるリメイク版『マグニフィセント・セブン』も誕生。この映画ではニック・ピゾラットが共同脚本を手がけている。
もともとピゾラットは、Amazonスタジオでオリジナル西部劇ドラマシリーズを製作する計画で、元アウトローの壮大な旅を追い、彼とその仲間たちが道中で危険に遭遇しながらも団結していく内容だったという。
西部劇の伝統を受け継ぐ
ところがピゾラットが温めていたアイデアは、Amazonスタジオの幹部により、『マグニフィセント・セブン』をドラマ化する企画へ変更になったとのこと。そのリブート版では、「西部劇の黄金時代における偉大な叙事詩の伝統を受け継いでいく」と説明されている。無法者とその仲間たちは、テキサス州中央部の牧畜業者との戦いで移民の入植地を守るために、バラバラになっていた不屈の闘志を結集しなければならなくなり、そんな彼らの冒険やアクション、ロマンスといった広大なサーガが語られる。
ピゾラットと共に製作総指揮に名を連ねるのは、『ブレイキング・バッド』や『ベター・コール・ソウル』などを手がけたマーク・ジョンソン、ローレンス・ミリッシュ(『The Pink Panther(原題)』)、ブルース・カウフマン(『Women Unchained(原題)』)。
『マグニフィセント・セブン』の他にも、MGMを買収したAmazonスタジオは、『ロボコップ』シリーズや『スターゲイト』、『キューティ・ブロンド』シリーズ、『バーバーショップ』シリーズ、『フェイム』といった映画のドラマ版を積極的に開発していくと報じられている。
『マグニフィセント・セブン』は、Prime Videoにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『マグニフィセント・セブン』© 2016 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.