買収されたCW局、既存のドラマで継続するのは数個のみ

米Nexstarに買収され、『THE FLASH/フラッシュ』や『リバーデイル』など続々と打ち切りや終了が発表されている米CW作品。既存のドラマで継続するのはたった数個のみだと新代表が話した。

既存の作品は最小限に

10月初めにNexstar Media Groupが保有株のほとんどを獲得し、人事改革や経営方針の転換などが報じられているCW。長年CEOを務めてきたマーク・メドウィッツが退任し、視聴者層に合わせてより上の年代をターゲットにした番組作りや脚本のいらないリアリティ番組を増やすなどコンテンツ面における大きな変化が伝えられている。

これに伴い『レジェンド・オブ・トゥモロー』『バットウーマン』、『レガシーズ』など既存のドラマが次々と打ち切られているが、2023年秋に最終的に残るのは数作品のみになるという。

「2022年から2023年のシーズンにむけてCWのプログラムは準備中です」と業績報告の場で話したのは新CFOのリー・アン・グリハ。「来年に向けて、新たな作品の開発に一生懸命取り組んできました。2023年から2024年のシーズンに封切られる予定です。CBS(パラマウント)とWBD(ワーナー・ブラザース・ディスカバリー)作品から受け継ぐものもありますが、最小限に留まります」

さらに今月上旬、Nexstarは今後ライセンス料に1話あたり100万ドルという上限を設けるとの報道があった。これは現在の多くの作品が放送局CWに請求している金額よりも大幅に低い額で衝撃が走ったが、こうした報道を受けてNexstar のCEOペリー・スークは製作会社との関係に言及。「WarnersとParamountが私たちに番組を売ることを妨げているわけではありません。ただ金銭的な取引である必要があり、私たちはそのことを快く思っていますし、来年まで持ち越したい番組をいくつか見分けられるかもしれません」

継続に期待がかかる作品は…

まだ打ち切りや終了が発表されておらず、継続に期待がかかっている作品には『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』のジェンセン・アクレス夫妻が製作総指揮を務める前日譚『ウィンチェスターズ』や、ジャレッド・パダレッキ主演&製作総指揮の『WALKER/ウォーカー』とそのスピンオフ『Walker: Independence(原題)』、DC作品では『スーパーマン&ロイス』『Gotham Knights(原題)』などがある。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『WALKER/ウォーカー』© 2022 The CW Network, LLC. All Rights Reserved./『ウィンチェスターズ』(c) 2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved./『スーパーマン&ロイス』SUPERMAN & LOIS and all related pre-existing characters and elements TM and © DC. Superman & Lois series and all related new characters and elements TM and © Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.



関連キーワード