名作映画を実写化する注目のドラマシリーズ5選!

かつて愛された映画作品をTVや配信サービスで甦らせるプロジェクトは人気の衰えを見せず、次々に人気映画のドラマ化が決定している。そんななかでも、特に見逃せない注目のドラマシリーズ5選を紹介する。

『リアリティ・バイツ』

大学を卒業し、社会に出たばかりのX世代の若者4人が直面する、現実の厳しさを描いた1994年の秀作青春映画。米Peacockにて製作されるドラマ版は、「意欲的で理想主義者のレライナ・ピアースと彼女の3人親友が大学を卒業し、1990年代に "成人 "しようとする姿」を中心に描かれる。ドラマ版でも90年代が舞台となり、主人公の名前も同じであることからリブートやスピンオフではなく、リメイクに近い作品となりそうだ。現時点でキャストは未定。

映画版で脚本を務めたヘレン・チルドレス(『エスケーピング・マッドハウス』)とプロデューサーのマイケル・シャンバーグ(『バッドランド ~最強の戦士~』)がカムバックし、マイケル・シャンバーグとステイシー・シェア、ダニー・デヴィートが製作総指揮で復帰。『グッドガールズ:崖っぷちの女たち』でクリエイターを務めたジェナ・バンズも名を連ねる。映画版で監督を務めて出演もしたベン・スティラーは、ドラマ版には参加しないと伝えられている。

『DUNE/デューン 砂の惑星』

2021年の公開作で、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による『DUNE/デューン 砂の惑星』のスピンオフドラマ『Dune: The Sisterhood(原題)』は、ブライアン・ハーバートとケビン・J・アンダーソンによる小説「Sisterhood of Dune(原題)」を基に、映画版の約1万年前が舞台となる。女性だけで構成される教団“ベネ・ゲセリット”を中心に、ハルコネン家の姉妹であるヴァリヤ&トゥーラ・ハルコネンを描く。『奇跡の海』や『チェルノブイリ』などのエミリー・ワトソンがヴァリヤ役、『ハリー・ポッター』シリーズのマートル役で知られるシャーリー・ヘンダーソンがトゥーラ役を演じる。

『フィールド・オブ・ドリームス』

1989年に公開された映画版は、ウイリアム・パトリック・キンセラの小説「シューレス・ジョー」が原作。1960年代のアイオワ州を舞台に、野球にかける夢や希望、家族の絆を描く感動のファンタジー作品。主演したケヴィン・コスナーの代表作の1本として数えられている傑作だ。

そのドラマ版では、『ブルックリン・ナイン-ナイン』『グッド・プレイス』『マスター・オブ・ゼロ』など、数多くヒット作を放ったマイケル・シュアが脚本と製作総指揮を担当。「家族、野球、アイオワ、魔法が混ざり合ったこの映画の魅力を再構築する」と紹介されており、シュアとともに、デヴィッド・マイナー(『アンブレイカブル・キミー・シュミット』)、映画のオリジナル版でプロデューサーを務めたローレンス・ゴードン(『ヘルボーイ』)らが制作総指揮に名を連ねている。

『明日に向って撃て!』

1969年に公開された映画版は、19世紀末の米西部で銀行や列車を襲った悪名高き強盗、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの逃避行を描いた名作。ブッチ役でポール・ニューマン、サンダンス役でロバート・レッドフォードが主演した。

Amazonが製作するタイトル未定のドラマ版は、歴史改変的に“別のアメリカ”で物語が展開される予定。『ブリジャートン家』で大ブレイクしたレゲ=ジャン・ペイジがブッチ役、『トップガン マーヴェリック』のハングマン役で注目されたグレン・パウエルがサンダンス役に起用されており、二人は製作総指揮も兼任。『エターナルズ』(2021)で原案を手がけたライアン・フィルポとマシュー・K・フィルポが脚本を担う。

『ブレードランナー』

1982年に公開された『ブレードランナー』は、フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の映画化。2019年のディストピア的なロサンゼルスを舞台に、地球へ逃亡したレプリカントを狩るブラードランナー、リック・デッカードを主人公に描かれる。

2017年には続編となる『ブレードランナー 2049』がリリースされ、Amazonで製作されるドラマ版『Blade Runner 2099(原題)』は、タイトルから分かるように2099年が舞台に。オリジナル映画でメガホンをとったリドリー・スコットが製作総指揮を務め、『シャイニング・ガール』でショーランナーを担ったシルカ・ルイサが脚本・製作総指揮を担う。フランチャイズ初となる実写版ドラマシリーズでは、スコットがエピソード監督を務める可能性もあるようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:DUNE公式Twitter(@dunemovie)/BladeRunner 2049公式Twitter(@bladerunner)/『明日に向って撃て!』より