毎年多くのTVシリーズが製作されては幕が下ろされていく中、10シーズン以上続けることは決して簡単なことではない。その壁を越え、シーズン12の放送を控える英BBCの『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産府物語』についても、行く末が案じられている。
1950年から1960年代のロンドンの下町を舞台に、助産婦たちの生き方を涙と笑いを交えて描いた『コール・ザ・ミッドワイフ』。本作は、シーズン10の放送&シーズン11の撮影開始を控えた2021年4月13日にまとめてシーズン12と13への更新が発表された。シーズン12と13はそれぞれ全8話とクリスマススペシャル回で構成される予定だ。
クリエイターが望む今後は?
このほど、英RadioTimes.comの独占インタビューに応じたクリエイターのハイディ・トーマス(『クランフォード』)は、このドラマの今後について、「まだ続けることができる」とさらに更新していく可能性について言及。現在製作中のシーズン12は1968年、シーズン13は1969年に時代が設定されるが、「1970年代までいけると思います」と明かした。
『コール・ザ・ミッドワイフ』の舞台となるノンナートゥス・ハウスは1976年までイーストエンドに実在していた修道院が元になっているそうだが、トーマスはその歴史的事実一つよりも、女性の生き方、労働者階級の生き方をどのように描くかが重要だと考えているという。
「医学的に、社会的に、そして感情的にもたくさんのストーリーがあり、今後も続けられると思います。ただ、今のところは撮影中のシーズン12と来年製作予定のシーズン13以降の以来はありません」とトーマス。
彼女は続けて「その先でBBCがどのような計画を立てているかはわからないので、知らせを待つしかありません」と現状について明かした。
『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産府物語』はU-NEXT、Amazon Prime Video、Huluなどで配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産府物語』©BBC