『グレイズ・アナトミー』ジェシー・ウィリアムズ、舞台のヌードシーンの盗撮が流出

『グレイズ・アナトミー』のジャクソン・エイヴリー役でお馴染みジェシー・ウィリアムズが、出演するブロードウェイ「Take Me Out(原題)」公演中にヌードシーンを隠し撮りされ、その動画がTwitterに流出。舞台で活動する人々の労働組合Actors' Equity Association(以下、AEA)は、この行為がセクシャルハラスメントであり、同意違反にあたるとの見解であると米Deadlineが伝えている。

出演舞台のヌードシーンで盗撮被害に…

2002年に初演を迎え、2003年にトニー賞を受賞した舞台作品のリバイバルとなる「Take Me Out」。主にメジャーリーグの控室を舞台に、人種や階級、セクシュアリティや男らしさについて模索するスポーツ界の男性たちを描くドラマで、ジェシーに加えて『モダン・ファミリー』のミッチェル役ジェシー・タイラー・ファーガソンや『SUITS/スーツ』のマイク役パトリック・J・アダムスなどが出演している。ジェシーは本作での演技が高く評価され、先日トニー賞にノミネート。そんなお祝いムードが盛り上がる中で、盗撮動画が流されるという残念なことが起こってしまった。

上演にあたり、劇場はスマートフォンやスマートウォッチを含む携帯端末を観客から預かり保管するシステムを導入していたこともあり、今回の事件は“極めて好ましくない違反”と捉えられ、深刻な法的措置にいたる可能性もあるようだ。

AEAの会長を務める女優のケイト・シンドルは、「我々俳優は、演じるものとして難しい挑戦的な物語を伝えるために、舞台上で弱い立場になることを基本的には同意しています。ですがこれは、録音機器を劇場に隠し持つような者に、無防備な瞬間を広く拡散されることに同意したという意味ではありません」との声明を発表。

「すべてのパフォーマンスにおいて、観客と演者の間には、この時、この場所に限っての体験を共有するという相互の理解があります。その信頼の上で、私たち演者は感情的にも身体的にもさらけ出すことが成り立つのです」と述べたうえで、「写真や動画を撮影し拡散してこの同意を踏みにじることは、セクシャルハラスメントであると同時におぞましい同意違反でもあります。大胆に勇敢に物語を伝える私たちへの妨害です」と非難した。

劇場は今後さらにスタッフを増員してポリシー順守を強化するという。(海外ドラマNAVI)

Photo:ジェシー・ウィリアムズ©Faye S/Famous