先日行われた本年度第91回アカデミー賞で、脚色賞を受賞した『ブラック・クランズマン』。3月22日(金)より公開となる本作で主演を務めるロン・ストールワースを演じるジョン・デヴィッド・ワシントンのインタビュー映像が到着した。当サイト先行解禁!
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本作は、1979年に黒人刑事が過激な白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査するという大胆不敵な事件を克明に綴った同名ノンフィクション小説を鬼才スパイク・リーが映画化。第71回カンヌ国際映画祭ではグランプリを受賞し、全米批評サイト「ロッテントマト」では95パーセントのフレッシュを獲得。また第76回ゴールデン・グローブ賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞と4部門にノミネートされた話題作。
主演を務めるジョンは、名優デンゼル・ワシントンを実父にもち、リーが手掛け、父デンゼルがその名を知らしめた『マルコム X』で映画出演を果たす。本作では、コロラドスプリングスの警察署で初の黒人刑事ロン・ストールワースに扮する。
今回解禁されたインタビュー映像では、リー監督とは家族ぐるみで交流があることを明かしているジョンが、撮影現場について聞かれている。そして「新しいおもちゃをもらったみたいに楽しかった!」と、幼い頃からの親交があるジョンならではの表現で話しつつも、「リーは僕を信頼してくれたから、僕も彼のやり方を信頼できた」と、長年の信頼関係が作品に相乗効果をもたらしたことを明らかにしている。
また、本作のストーリーについては「現代を生きる僕らも同じ問題と戦っている。だからこの作品で白人や黒人、そして警察署の人たちが同じ目標のために頑張る姿に安心や驚き、喜びを感じるんだ。映画の舞台は70年代のコロラドスプリングスだが、今の社会が抱える問題とつながっているんだ」と語っている。
さらに、本作が実話であることに関しては「ロン(原作者)は、実際にKKKの会員証を見せてくれた」と、"ありえない実話"に出演している本人も笑ってしまうほど驚いている様子。「こういうのは、でっち上げられない。実話だと知ればより楽しめるけど、同時に居心地の悪さも感じると思う。この作品に描かれているのは僕たち人間の姿で作り話じゃない」と、ジョン演じるロンをはじめとする黒人の登場人物たちが経験する人種差別も"本当に起きた事である"ことに複雑な気持ちを抱いていることも語る。
そして最後には、「膨大な量の情報を受け取ってもらえたらいいな。素晴らしいスパイク・リーに身を任せて楽しんでもらいたい」と、現代社会の実態を知りつつも、映画を楽しんで見てほしいと観客にメッセージを送っているジョン。そんな今後の活躍が期待される彼が主演する『ブラック・クランズマン』は、3月22日(金)TOHO シネマズ シャンテほか全国公開。(海外ドラマNAVI)
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『ブラック・クランズマン』
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