マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズのブラック・ウィドウ役でおなじみのスカーレット・ヨハンソンが、結婚の破綻を描く新作映画『マリッジ・ストーリー』に出演するにあたり、実生活で経験した自身の離婚が役作りの助けになったと語っている。
アカデミー賞脚本賞にノミネートされた家族ドラマ『イカとクジラ』や『フランシス・ハ』の監督・脚本を担当したノア・バームバックによるNetflixの新作映画『マリッジ・ストーリー』は、バームバックが女優ジェニファー・ジェイソン・リー(『ヘイトフル・エイト』『ユニークライフ』)との離婚で経験した実体験を下敷きにした作品。
アヴァンギャルドな映画監督チャーリーと結婚している女優の妻ニコールは自己中心的な夫との結婚に息が詰まりそうになり、もっと満足いくキャリアを求めた彼女とチャーリーの結婚が壊れていく過程が描かれる。
ヴェネツィア国際映画祭に姿を見せたスカーレットが、本作に出演した経緯について米Varietyのインタビューで話している。「監督と一緒に仕事をしようと話してしていた時、私は離婚の真っ只中だったの。何を話すのか分からなかったけどホテルの部屋にこもって白ワインを注文し、(結婚について)不満を言い始めたの。ノアはただ耳を傾けて、すごく親身になってくれた。その後で彼にこう言われたの。その話(結婚)に触れたとは面白いな。多分このプロジェクトは、君がやりたいと思うか、やりたくないと思うかのどっちかだ、って。ある意味で運命のようなものだったかもしれない。それは彼と私に共通した、分かち合うべき経験だった。そして、どういうわけかちょうど良いタイミングでやって来たの」
その当時、スカーレットはフランス人ジャーナリストのロマン・ドリアックさんとの結婚が破綻していた時期だったため、監督の離婚体験に大きく共感できたようだ。スカーレットとドリアックさんは2012年の秋から交際を始め、娘が誕生した2014年にゴールインしたが、結婚生活は約3年で終わりを告げることになった。
スカーレットがニコール役で主演する本作で、夫のチャーリーを演じるのはコメディドラマ『GIRLS/ガールズ』のアダム役で注目され、映画『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レン役でスターの仲間入りを果たしたアダム・ドライヴァー。米HBOの人気ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』のレナータ役で知られ、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でアダムと共演したローラ・ダーンが、ニコールの離婚弁護士役で出演している。
スカーレットの離婚経験が演技に反映された『マリッジ・ストーリー』は、Netflixにて年内に配信スタート予定。(海外ドラマNAVI)
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『マリッジ・ストーリー』
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