伝説的なレース、ル・マンで絶対王者のフェラーリに立ち向かった男たちの実話を元にし、本年度アカデミー賞で作品賞ほか4部門にノミネートされている『フォードvsフェラーリ』。現在公開中の同作で紅一点を演じるカトリーナ・バルフ(『アウトランダー』)のインタビューをご紹介しよう。
ベストセラー小説をドラマ化した『アウトランダー』で主人公のクレアを演じ、4年連続でゴールデン・グローブ賞候補になるなど高い評価を得てきたカトリーナ。そんな彼女の『フォードvsフェラーリ』での役回りは、クリスチャン・ベイル演じる破天荒で癖が強いが、天才的なドライビングテクニックを持つレーサー、ケン・マイルズの妻モリーだ。
モリーは、家族の将来に不安を感じながらも、無鉄砲な夫を心から愛し献身的に支える。そんな優しい顔を見せる一方で、時には夫を厳しく叱咤する勝気な一面も持ち、芯の通った女性として描かれている。『アウトランダー』のクレアとどこか被るところのあるキャラクターだ。
カトリーナは、今回到着したインタビュー映像の中で、本作のリアリティや共演者についてコメント。夫役のクリスチャンについては「彼のような俳優と共演できてとても光栄だわ。一緒に演じるたびに、俳優としてすごく勉強になるの。彼には存在感があるし役柄を深く理解している。素晴らしい体験だったわ」と称賛。
彼女によれば、ケンと組むシェルビー役のマット・デイモンにはクリスチャンと共通点があるそうで、「彼にも存在感があるわ」と証言。その存在感は「初めて会った時にあっけにとられたほど」強烈なものだったという。そんなマットについても「台本の読み合わせではシェルビーそのものだった。独特のユーモアがあって最高だったわ」と、クリスチャン同様にその役作りに刺激を受けたようだ。
カトリーナはさらに、ケンとモリーの息子ピーター役のノア・ジュプやジェームズ・マンゴールド監督にも言及。ちなみに、インタビュー映像の終盤ではレースの勝敗の行方にも触れているので、ネタばれしたくない方はご注意を!
気鋭のカー・デザイナー、キャロル・シェルビーのもとにフォード・モーター社から思いがけないオファーが届く。それは、ル・マン24時間耐久レースで絶対王者のフェラーリ社に勝てる車を作ってほしいという途方もない依頼だった。かつてル・マンで優勝した経験を持ちながらも、心臓病により引退していたシェルビーは、一流ながらも破天荒なレーサーのケン・マイルズの元へ向かう。レースへの純粋な情熱を共有する二人は、史上最高の車を生み出すために協力して数々の困難を乗り越える中、いつしか固い友情で結ばれていく。世界最速の座を目指して決戦の地に乗り込んだ彼らが、飽くなき挑戦の果てに見たものとは...。
『フォードvsフェラーリ』は大ヒット上映中。(海外ドラマNAVI)
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『フォードvsフェラーリ』
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation