本日4月3日(金)は、『ダウントン・アビー』でメアリーの相手役ヘンリー・タルボットを演じたマシュー・グード42歳の誕生日。"英国紳士"という言葉がぴったりな気品溢れる姿の印象が強いマシューだが、5月22日(金)より全国公開となる映画『オフィシャル・シークレット』ではこれまでのイメージを覆す姿で登場する。その場面写真を独占入手したのでご紹介しよう。
イラク戦争開戦前夜、英米政府を揺るがせた告発記事。その記事は英国女性諜報職員のリークだった。政府vs告発者の真相を描く、ポリティカル・サスペンス。2003年のある日、イラク戦争開戦に向け米国と共同歩調を取る英国の諜報機関GCHQ(政府通信本部)に勤務するキャサリン・ガンは、米国の諜報機関NSA(国家安全保障局)から驚くべきメールを受け取る。イラクを攻撃するための違法な工作活動を促すそのメールに彼女は強い憤りを感じ、メールをマスコミにリークする――。世界中で後に"キャサリン・ガン事件"として大きな政治問題となった実話をそれぞれの当事者の立場から描き、サスペンスタッチで心揺さぶる人間ドラマ。
主人公のキャサリン・ガン役を演じるのは、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で知られるイギリスを代表する人気女優キーラ・ナイトレイ。この事件当時17歳であった彼女はキャサリン・ガンを知らなかったというが、「表に出すべき真実である」という信念が彼女を突き動かし、今までにない役どころを体当たりで演じきる。マシューは実在する英国オブザーバー紙の記者ピーターを、白髪混じりの坊主頭に無精ひげという出で立ちで演じる。その他、キャサリンの弁護士ベン・エマーソン役には『シンドラーのリスト』の名優レイフ・ファインズや、TVシリーズ『ドクター・フー』『ザ・クラウン』のマット・スミスらイギリスが誇る実力派俳優たちが脇を固める。
監督を務めたのは、『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』のギャヴィン・フッド。この問題に関わった人々へのリサーチを根気よく重ね、重要な事実を正確に語ることに執着した。
マシュー演じるピーターは、イラク戦争の開戦を身近に感じ殺伐とする新聞社の中でも、冷静なキャラクター。常に中立の立場で、仲間に優しい言葉を投げかけるが、イラク戦争に関する英米政府の不正を暴くこととなる最大のスクープを世に出すために体を張って取材をする熱血記者でもある。マシューはこの役について、「ピーターを演じるために、監督のギャヴィンが大きな箱いっぱいに資料を送ってくれて、彼が書いた実際の記事をたくさん読んだんだ。彼はとても賢い。映画でも描かれているけど、彼は実際に戦争の現場に出向いて真実を確かめるんだ。そう簡単にできることではないよね」とコメントしている。マシューの言うように、1人の女性の勇気あるリークを、全身全霊をかけて世に広めようとする記者たちの真摯な姿も描かれる本作。真実を求めてひた走るマシューの新たな姿は必見だ。
英国紳士マシュー・グードが無精ひげの熱血記者役で体を張る映画『オフィシャル・シークレット』は、5月22日(金)より TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開。(海外ドラマNAVI)
Photo:映画『オフィシャル・シークレット』5月22日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー ©2018 OFFICIAL SECRETS HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.