英国でカルト的人気を維持しているSFドラマ『Blake"s 7』を、リブートする動きが持ち上がっているようだ。
『Blake"s 7』は、1978年から4シーズンにわたり英BBCで放送された作品。巨大な勢力を誇る地球連邦によって圧政がしかれた700年後の未来宇宙で、主人公ブレイクをはじめとする囚人グループが脱走、宇宙船を奪取して地球連邦への反逆に乗り出すという筋立てになっている。
反逆者の立場で宇宙の冒険を描くことから、"映画『特攻大作戦』の宇宙版"とも称される本作は、低予算で製作され特殊視覚効果の技術も限られていたが、1980年代のヨーロッパでは『スタートレック』よりも知名度があったと言われる。勧善懲悪でないストーリーや人物設定、連続ドラマとしての構築も高く評価され、のちの『バビロン5』『アンドロメダ』『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』『バトルスター・ギャラクティカ(リメイク版)』などのSFドラマに影響を与えた。数年前には英国のSky One局がリメイクを試みたが頓挫している。
今回リブートに取り組むのは、インディペンデント系のTVスタジオであるGeorgeville Televisionとプロデューサーのマーク・ローゼン(『スレショールド/Threshold』)、そして映画『007/カジノ・ロワイヤル』のマーティン・キャンベル監督。また、脚本家のジョー・ポカスキー(『HEROES/ヒーローズ』『CSI:科学捜査班』)がパイロットの脚本を手がける。放送局などは未定だが、アメリカのネットワーク局に売り込みをかけているということだ。
さて、新たなSFサーガが幕を開けることになるのかどうか? 続報を楽しみに待ちたい。(海外ドラマNAVI)