人気コミックを映像化し、大ヒットとなったゾンビドラマ『ウォーキング・デッド』。その原作者で、TVシリーズの製作総指揮も務めているロバート・カークマンは、"あること"はやらないと心に決めているそうだ。
それは、ゾンビ騒動の発端を描くこと――「それが面白いとは全然思わない」という本人は、米TV Guideのインタビューでさらに次のように言っている。「ゾンビ物の作品の大半では、ゾンビ騒動の発端となった出来事とか、初期の頃の狂騒が描かれている。でも『ウォーキング・デッド』では、そういう部分をほとんどすっ飛ばしたことをとても誇りにしているんだ」
それでも、ゾンビ騒動の発端をどうしても見たいのなら、映画『ゾンビ』のリメイクとして製作された『ドーン・オブ・ザ・デッド』『ショーン・オブ・ザ・デッド』でよく描かれているので鑑賞するといい、とも。
たしかに、『ウォーキング・デッド』の物語は、銃撃戦で重傷を負った保安官リックが、昏睡状態から目覚めるところから実質的に幕を開けた。リックが目覚めた時点ですでに世界は破局を迎えており、その後も一部の例外を除き、回想シーンが挿入されることはほとんどなかった。ゾンビ出現によるパニックよりも、破局した世界の中で生きる人々のサバイバルに比重をおいたことがヒットの要因といえるのかもしれない。(海外ドラマNAVI)
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