【ややネタばれ?】ベネディクト・カンバーバッチがついに口を開いた!? 『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』で演じる謎の"悪役"とは

2013年5月17日に全米公開が予定されている映画『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』(日本での公開は9月)。本作で"悪役"を演じるベネディクト・カンバーバッチ、そして主役のカークを演じるクリス・パインとスポック役のザッカリー・クイントが、謎のベールに包まれたベネディクトの役について、ついに口を開いた。

(以下は、ネタばれになるかもしれない情報を含むので注意!)

かねてから、「スタートレック・シリーズのファンにはよく知られたキャラクター」と伝えられ、さまざまな憶測が飛び交っていたベネディクトの役。とくによく名前が挙がるのが、オリジナルシリーズ『宇宙大作戦』の「宇宙の帝王」や、映画『スター・トレック2 カーンの逆襲』に登場した"カーン・ヌニエン・シン"と、「光るめだま」に登場した"ゲイリー・ミッチェル"の二人だ。しかし、パラマウントが今週リリースした資料から"ジョン・ハリスン"という聞き慣れない名前が判明し、ファンは戸惑っている。

そんな同役について、ベネディクト自身は米MTVのインタビューでこう言った――「彼はテロリストだ。テロリストとして活動し、並外れた肉体的能力と精神力を持ち合わせている。射撃の腕や肉弾戦は達人級で、思考の種を植え付ける能力も同じくらい効果的だ。世界とエンタープライズの乗組員の絆を根底から引き裂き、めちゃくちゃにするさまは、見ていてとても刺激的だよ」と。ハリスンはカークとスポックの友情にも揺さぶりをかけるようだ。

「型にはまった悪役ではない」と述べるベネディクトは、さらにこう続ける――「全部明かすわけにはいかないけれど、その動機は個人的なもので、政治的でもあると思う。映画を見ているうちに、彼の掲げる大義に観客は一定の共感を抱くようになるだろう――たとえ手段には賛成できなくてもね。主人公に敵対する以上の意味をもつ障害となるんだ」。

結局、ファンによく知られたキャラクターなのかどうか、という肝心な点がわからないのは残念。だが、Access Hollywoodのインタビューではもっと核心的なことに触れている。カーンの名前を示されたベネディクトは、次のように答えたのだ――「奇妙なことに、そのことは何人かから尋ねられたよ。僕が演じるキャラクターはジョンといって、その名前(カーン)ではない。でも興味深いね。憶測は憶測にすぎないけれど、それはそれで楽しい」と。この言葉が本当なら、可能性のひとつは打ち消されたのかもしれない。

一方、スポックを演じるザッカリー・クイントは、こう発言している――「エンタープライズのクルーのことを心配するだけの理由はあるよ。ベネディクトの悪役はこれまでの悪役とはまったく異なる存在で、その狡猾さや冷酷さ、すさまじい知性が、クルーの絆をむしばんでいくんだ」。また、カーク役のクリス・パインも、「(前回の悪役ネロよりも)ずっと冷たくてクリーンな悪役だ。人を巧みに操り、おもに精神的な力をクルーに及ぼす。カークはひざまずかされて、おのれのもろさに向き合わなければならなくなる。この戦いでクルーを率いることができるのかどうか疑心暗鬼にとらわれてしまうんだ」と言っている。

これらの発言をまとめると、「ベネディクトが演じる役はカーンではない」、そして、「エンタープライズのクルーの心を惑わす力をもつ」ということらしい。しかし、"いや、やはりカーンに違いない"という声もファンやメディアの間では今も根強く残っている。映画が公開される来年まで真相究明はおあずけになるのだろうか?(海外ドラマNAVI)

Photo:ベネディクト・カンバーバッチ