2004年から2007年まで放送された人気ドラマ『ヴェロニカ・マーズ』が、ファンによる寄付金で資金調達に成功し、にわかに映画化が実現する見通しとなった。
資金調達の手段は、今注目のネット上でプレゼンをして寄付を募るというクラウドファンディング。アメリカの最大手Kickstarter(キックスターター)を利用したという。『ヴェロニカ~』の製作総指揮を務めたロブ・トーマスが、プロジェクトの発起人となり支援を呼びかけたところ、瞬く間にプロジェクト成立の目標額の200万ドル(約1億9000万円)に達した。
主人公ヴェロニカを演じたクリスティン・ベルは、「『ヴェロニカ・マーズ』のファンが素晴らしいのはわかってたけど、ここまでパワフルとは想像つかなかったわ。勢いが止まらないなんて、ヴェロニカみたい」と驚く。
寄付期間は1カ月だが、わずか4時間24分で100万ドル(約9600万円)に到達し、過去最速記録を更新。その後もどんどん寄付金は集まり、200万ドル到達には半日かからなかったという。残り29日あるのでさらに寄付金は集まりそうだ。
なお、寄付は一人1ドルから可能だが、金額が大きくなるほど魅力的な特典がついてくるのだとか。例えば、映画の脚本、Tシャツ、特別版DVD、プレミア上映会のチケット、キャストのオリジナルボイスメッセージなど。さらには、キャストとレッドカーペットを歩いたり、撮影が見学できたり、究極はセリフ付きの役をもらえるというファンにはたまらない特典も用意されている。
トーマスは、「ファンお気に入りのキャラクターをできるだけ多く投入できるようベストを尽くすよ(重要なポイントだからね!)。撮影スケジュールが折り合わない俳優が出てくるかもしれないのはご容赦を」とコメント。また長らく映画化を待ち望んだクリスティンは、「もう少しだけヴェロニカを楽しんでもらえるよう、みんなのために最大の努力をする。そうすることはホントに光栄だわ」と意気込みを語った。
『ヴェロニカ・マーズ』映画版は、この夏から撮影が開始され、公開は2014年の予定という。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ヴェロニカ・マーズ』